
我が家にはご覧の通り2台エアロバイクがある。単身赴任先でも買って乗っていたし、現在家で使ってるのは1台は入れ替えているのでもうこれまで4台も買ったわけである。フィットネスクラブでも乗っていたし、エアロバイクについてなら何でも聞いてくれ!っていうぐらい詳しい自信がある。
また、室内自転車乗用器具であるローラー台も多く所有しているという、室内自転車乗用器具マニア(コレクター?)である。
さて、エアロバイクという呼称は実はコナミスポーツ&ライフ社の登録商標のため、本来はエクササイズバイクやフィットネスバイクといった名称で呼ぶべきであるが。しかし、名称として定着しているのでエアロバイクと呼ぶことにする。
さて、下記の特徴があるためエアロバイクはダイエットや心肺トレーニングによく用いられている。
- 室内の自転車運動は有酸素運動でありダイエット効果が高い。
- ジョギングなどと異なり膝関節への負担がほとんどない。特に体重が重い人によるランニングは膝関節への負荷が高く膝を壊すことが多い。
- テレビや読書などのながら運動ができるので続けやすい。
しかし、多くのエアロバイクには重大な欠点があることを知っておいた方がよい。
多くのエアロバイクに共通する重大な欠点とは
連続使用時間が30分までという制限
家庭用のエアロバイクにはたいてい30分以内という使用時間の制限があるが。しかし30分までだと中途半端である。
私のおすすめはエアロバイクを乗る時間はアニメやドラマを見る時間と決めておくことである。そうすると、面白い番組の続きを見たくなって、エアロバイクに乗る習慣がつくのである。
しかし、普通の1時間枠のドラマだと約45分、アニメの30分枠だと22分程度だ。アニメの場合だと大体は2話か3話見る。いずれにしても30分では足りない。
また、トレーニングを始めて20分以上たってから脂肪は燃焼し始めるともいわれている。
20分ぐらいまでは筋肉や肝臓にあるグリコーゲンを主なエネルギーとして消費する。その後、グリコーゲンが尽きてから脂肪が主なエネルギーとして使われ始めるとされている。
実際はこんなに時間ではっきり分けられるわけでもないのだが、脂肪を運動のメインとするエネルギーとして消費するのにはある程度の運動時間がかかるのである。
20分はまるっきりグリコーゲンしか使わないとすれば30分運動しても、10分の運動分だけしか脂肪燃焼に寄与しないことになる。
30分の運動時間と60分の運動時間では、2倍しか時間が変わらないが脂肪燃焼時間は4倍の差になる。
とにかく有酸素運動というものは負荷は軽くてもいいので、長時間行うことが大切なのである。
ということで、30分しか脂肪燃焼時間が取れないエアロバイクを使うのはダイエットの効果に掴んがりにくいのだ。
ちなみに制限時間を超えるとどうなるのか?
マグネットは温度が上がると磁力が減り、ある一定以上の高温になると、常温に戻っても磁力が完全に回復しないという現象が起こる。
また、制限時間を大きく超えたり、高頻度で制限時間を超えて使用するとゴムベルトが焼き切れたりすることもある。
家庭用エアロバイクで最もメジャーなのがアルインコ社だが、アルインコ社のほとんどの機種は30分という制限がついている。説明によれば1時間休ませてやればまたトレーニングできるとのことではあるが、一旦は完全に冷まさなければならないのである。
そこでお勧め7機種
当記事はもともと2017年に公開したもので、当時はおすすめできる安価な機種はほとんどなかった。実に8年前である。
さて、それから時間が経ち選択肢は増えた。そこで安価で長時間乗れる機種をまとめてみたのである。
実際にはもっと多くあるのだが、この7機種で業務用を除くすべてのニーズは充足できると考えており、特にコストパフォーマンスの高いモデルをまとめてみたのである。
さて、今回紹介するは7機種は下記の基準で選定している。
- 最低60分使用できること
前述のように不可欠ともいえる重要な要素である。 - 製造メーカー
信頼ができるメーカーが製造していること - 静粛性が高い
静かであることは家庭で使う上では非常に重要な条件である。近年では家庭用の全ての機種がほぼ無音であり、家族の団らんの場でトレーニングしていても問題ないとはいえる。とはいえ、一応考慮はしている。 - トレーニング中にスマホやタブレットを見られるようになっていること
わりと重要だ。
室内で自転車をこぐのはとても退屈なので、動画を見ながら乗るといったながら運動ができないとなかなか続かない。
私の場合はAmazonプライムの特典のアニメを見ながら乗ったりしている。アニメだと1話22分で、2話見るとまあ時間的にちょうどいい感じ。
それで、さらに面白くてもう1話見たくなったりすると大体60分ちょっとぐらいになる。アニメを見たくてもっと多くの時間、自転車に乗るようになるわけだ。ゴールデンカムイとかみていたときはアニメの続きを見たくて、2時間近くエアロバイクに乗った日もある。
これは、意外に重要で、使ってみると便利さがわかると思う。
更に用途として4つに分けている。
- 気軽に乗れる
- リハビリ・高齢者・腰痛のある人向け
- 強度の高いトレーニングもでき一般的にもお勧めできる
- 科学的なトレーニング
お勧め機種
No | | メーカー | 型番 | ①ダイエット | ②リハビリなど | ③競技力UP | Amazon ページ | 実売価格 (税込み) | 乗車姿勢タイプ | 連続使用時間 | 適応身長 | 椅子前後調整 | 最大体重 | 負荷方式 | 負荷調整 | ホイールカバー | ペダルタイプ | スマホ置き | 心拍計測 | 電源 | パワー計測 | トレーニングプログラム | 折りたたみ | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ![]() | コンパクトな家庭用 | TIGORA | TR FB003-XB | ◯ | リンク | ¥11,990 | アップライト | 60 | 不明 | ✕ | 90kg | マグネット式 | 8段階 | ◯ | フラット | ◯ | ✕ | 不要 | ✕ | ✕ | ◯ | |||
2 | ![]() | コンパクトな家庭用 | ROOMFIT | ROOMBIKE | 〇 | 〇 | リンク | ¥18,900 | アップライト・ リカベント中間タイプ | 180 | 不明 | ✕ | 100㎏ | マグネット式(推定) | 8段階 | 〇 | フラット | ✕ | ✕ | 不要 | ✕ | ✕ | ✕ | ||
3 | ![]() | コンパクトな家庭用 | TIGORA | TR FB004-YG | ◯ | ◯ | リンク | ¥18,990 | アップライト・ リカベント中間タイプ | 60 | 不明 | 〇 | 100㎏ | マグネット式 | 8段階 | 〇 | フラット | 〇 | 〇 | 不要 | ✕ | ✕ | 〇 | ||
4 | ![]() | リハビリ用・高齢者・腰痛持ちの方向け | MERACH | (リカンベント) | ◯ | ◎ | リンク | ¥36,999 | リカンベント | 長時間(推定) | 150~190cm | ◯ | 100㎏ | マグネット式 | 8段階 | ◯ | フラット | ◯ | ◯ | 要 | ◯(アプリ連動) | ◯(アプリ連動) | ✕ | ||
5 | ![]() | アスリート向け | DMASUN | 型番なし | ◯ | ◯ | リンク | ¥39,970 | アップライト | 制限なし | 150~185㎝ | ◯ | 135㎏ | マグネット式(調整可能) | 無段階 | ✕ | 多機能 | ◯ | ◯ | 要 | ✕ | ✕ | ✕ | ||
6 | ![]() | アスリート向け | ハイガー産業 | HG-YX-5006S | ◯ | ◯ | リンク | アップライト | 制限なし | 155~185㎝ | ◯ | 100㎏ | 摩擦調整式 | 無段階 | ◯ | 2タイプ | ◯ | ◯ | バッテリー駆動 | ✕ | ✕ | ✕ | |||
7 | ![]() | コンピュータ制御による科学的トレーニング | リーボック | RVFR-10500BK | ◯ | ◯ | ◯ | リンク | ¥59,800 | アップライト | 60 | 不明 | ◯ | 120㎏ | マグネット式 | 32段階 | 〇 | フラット | ◯ | ◯ | 要 | ◯ | ◯ | ✕ |
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※価格について Amazon.comにて調査(Amazon.comにて品切れの場合は楽天の価格が表示されています) 2025/04/23 03:30:10時点 価格が空欄は現在売り切れ
気軽に乗れる2機種
エアロバイクを買ってみるものの続けられるかどうか自信がない・・・。という人にはイチオシである。
エアロバイクはもし飽きてしまったら、場所をとるし、売るにも捨てるにも非常に大変である。そのためコンパクトであること、安いことは非常に重要なのだ。
安い機種の中で60分以上乗れ、コンパクトなエアロバイクを2機種ここではチョイスしている。
在庫がない場合は【目的別早見チャートで選べる】2025年版エアロバイクおすすめ20選こちらも参考にされたい。また、この2機種は折りたたみができるので、家の中の場所をそれほど取らないのも大きな特徴だ。
①TIGORA(ティゴラ)TR FB003-XB

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乗車姿勢タイプ | アップライト |
連続使用時間 | 60分 |
適応身長 | 不明 |
椅子前後調整 | ✕ |
最大体重 | 90kg |
負荷方式 | マグネット式 |
負荷調整 | 8段階 |
ホイールカバー | ◯ |
ペダルタイプ | フラット |
スマホ置き | ◯ |
心拍計測 | ✕ |
電源 | 不要 |
パワー計測 | ✕ |
トレーニングプログラム | ✕ |
その他特徴 | 折りたたみ可能 |
連続使用時間が60分で最安値はおそらくこの機種であろう。
実売価格は¥11,990という衝撃の安さ。
コンパクトに折りたたむことができ、しかも重量12kgしかないので持ち運びが楽。
品質という意味でいうと、これはスポーツ用品販売最大手のアルペンのプライベートブランド商品である。アルペンやスポーツDEPOの店頭でも販売されている。
ということで、品質的には全く問題ないものであると考える。
最低限運動できるというだけで付加機能はまったくないし、ペダルの負荷は8段階であるが最も重くしてもやはり軽いので、ガチのトレーニング用途には不向きである。
しかし、ダイエット用途であればとにかく長時間運動し続けることだけが重要である。そういう意味ではちゃんと使える機種だ。
乗ってみると安価なマグネット負荷方式にありがちなペダルの引っ掛かり感はあるが、使用にあたって支障があるわけではないし、最初からこんなものと思えば別に問題はないはずだ。
重量が軽いのでガンガン漕いだらひっくり返る心配があるかと心配になるかもしれないが、実際に試乗してみてその心配はまったくないことはわかったのでご安心をである。
適応身長の明記はないが、小学生が面白がって乗っているのを見たことがあるので大丈夫だろう。
②ROOMFIT ルームバイク
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アップライト・リカベント中間タイプ 180分 不明 ✕ 100kg マグネット式(推定) 8段階 ◯ フラット ✕ ✕ 不要 ✕ ✕ 座面やハンドルなどのない最小限の構成
この機種は、他のエアロバイクとは一線を画すユニークな製品だ。通常の家庭用エアロバイクでは連続使用時間が30分程度という制限があるなか、なんと180分もの連続使用を可能としている。このタイプの製品では驚異的な性能といえる。
しかも、一般的なエアロバイクと異なり座面やハンドルなどを省いた最小限の構成。
奥行61cm×幅45cm×高さ30cmというコンパクトサイズで、重量もわずか11kgと軽量化を実現した。この設計により、机やテーブルの下に設置して使用することも可能だ。
負荷を大きくできないが、デスクワーク中の運動不足解消や低強度の長時間運動といった用途に最適化されている。
大きめのフットペダルを採用しており、座って使用することも立って漕ぐことも可能な設計だ。
もちろん、スマホ置き場は設けられていないが、机の下やソファの前など場所を選ばず設置しトレーニングできる。ながらトレーニング用途には最高ともいえる。
トレーニング機器の総合メーカーROOMFITによる製造で、品質面での信頼性も確保。場所を取らないコンパクトさと長時間使用できる特性は、特に在宅ワークが増えた現代のライフスタイルに適している。気軽に始められる価格帯で、手軽に運動不足を解消したい人にとって、とても魅力的な選択肢となるだろう。
真面目にこれ買ってみたいと思っているのだが、さすがにこれ以上買ったら「いい加減にしなさい」と言われそうなのでまだ買ってない。そのうち買いたい、でも・・・という感じである。
リハビリ・高齢者・腰痛のある人などに
楽な姿勢で乗ることができるリカンベントタイプがお勧めである。
リカベントタイプとはこのように背もたれのある椅子に座り、足を前に突き出すような乗車姿勢で乗れるエアロバイクのタイプである。

長所としては体を支えるための筋力(いわゆる体幹ってやつね)をあまり必要としないので、体の弱っている人のリハビリや高齢者のロコモ対策、また体重のわりに筋力がない人にもおすすめだ。
体重が重い、あるいは筋力が少ない人にとってはウォーキングといった運動でも膝や腰への負担が大きい。そのため、リカベントタイプのエアロバイクは最適なダイエット方法として推奨できる。ここでは、おすすめを2機種紹介する。
③TIGORA TR FB004-YG

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乗車姿勢タイプ | アップライト・リカベント中間タイプ |
連続使用時間 | 60分 |
適応身長 | 不明 |
椅子前後調整 | 〇 |
最大体重 | 100kg |
負荷方式 | マグネット式 |
負荷調整 | 8段階 |
ホイールカバー | ◯ |
ペダルタイプ | フラット |
スマホ置き | 〇 |
心拍計測 | 〇 |
電源 | 不要 |
パワー計測 | ✕ |
トレーニングプログラム | ✕ |
その他特徴 | 折り畳み可能 |
TIGORA TR FB004-YGは、リカベント機能付きエアロバイクの入門機として位置づけられる注目のモデルだ。予算に余裕がある方には、より本格的なリカンベントバイクとしてMERACH(¥36,999)がおすすめだが、価格を抑えながらリカベントバイクが欲しい方にとって、このFB004-YGは理想的な選択肢といえる。
スポーツ用品小売最大手のアルペンによる自社ブランド製品で、品質面での信頼性は折り紙付きだ。背もたれと椅子の脇に取っ手があるのが特徴である。
これにより、高齢者やリハビリ中の方でもそれほどトレーニング中の姿勢保持が楽であまり疲労感なく使用できる。
こんなに安いのに静音性に優れ、心拍計測機能やタブレットホルダーもついている。
収納時は幅52cm×奥行56cm×高さ135cmとコンパクトになり、前輪付きで移動も容易。フレーム開閉ノブで簡単に形状を変更できるため、収納が楽なのも特筆すべきポイント。
コンパクトにするため負荷を作るディスクは小さいものとなっており、あまり強い負荷は発生させられない。そのため下半身の筋肉を鍛える目的には向かない。しかし、ダイエットや日常的な健康維持には十分である。
④MERACH (リカンベント)
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乗車姿勢タイプ | リカベントタイプ |
連続使用時間 | 長時間(推定) |
適応身長 | 150~190cm |
椅子前後調整 | 〇 |
最大体重 | 100kg |
負荷方式 | マグネット式 |
負荷調整 | 8段階 |
ホイールカバー | ◯ |
ペダルタイプ | フラット |
スマホ置き | 〇 |
心拍計測 | 〇 |
電源 | 要 |
パワー計測 | 〇(アプリ連動) |
トレーニングプログラム | 〇(アプリ連動) |
その他特徴 |
MERACH(リカベント)は、楽な姿勢でのトレーニングが必須と考えている方に特におすすめの本格的なリカンベントバイクだ。他社のリカベントバイクと比べても手頃な価格帯に位置しながら、アプリ連動といった先進的な機能を搭載している。
最大の特徴は「MERACH」専用アプリとの連携だ。
運動データのリアルタイム管理や、専用トレーナーによる無料のトレーニングレッスンを利用可能。さらに、Bluetooth接続でZwiftなどの人気アプリとも連携でき、バーチャルトレーニングも楽しめる。スマートフォンやタブレットをホルダーに設置すれば、運動しながら動画視聴も快適だ。
マグネット式の8段階負荷調整を採用し、静音性も確保。背もたれと取っ手の組み合わせにより、リハビリ中の方や腰痛持ちの人、高齢者の方でも安心して使用できる。公式サイトの「Enjoy the Comfort of Long-Lasting Cycling」という謳い文句通り、長時間の運動にも対応する設計となっている。
リハビリ・高齢者・腰痛持ちの方は、予算に余裕があるならこのMERACHをおすすめしたい。
単なるエアロバイクではなく、スマートデバイスとの連携も可能であることもポイント。リハビリや高齢者の方の健康維持はもちろん、本格的なトレーニングをしたい方にとってもよい選択肢だ。
トレーニングにもダイエットにも
⑤DMASUN
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乗車姿勢タイプ | アップライトタイプ |
連続使用時間 | 制限なし |
適応身長 | 150~185cm |
椅子前後調整 | 〇 |
最大体重 | 135kg |
負荷方式 | マグネット式(調整可能) |
負荷調整 | 無段階 |
ホイールカバー | ✕ |
ペダルタイプ | 多機能 |
スマホ置き | 〇 |
心拍計測 | 〇 |
電源 | 要 |
パワー計測 | ✕ |
トレーニングプログラム | ✕ |
その他特徴 | アスリート向け |
多くのエアロバイクが抱える「使用時間制限」がないのが最大の特徴。一般的な家庭用エアロバイクでは30分程度の使用制限が設けられているのに対し、本機は制限のない連続使用が可能となっている。
マグネット制御システムによる静音設計と相まって、深夜でも気兼ねなく長時間のトレーニングを楽しむことができる。
16kgの重量のあるフライホイールによって、作り出されるペダルの負荷は自然な走行感生み出す。負荷を重くした場合には自転車で坂道を登るような感じに近い自然さである。
ただし、ひとつ注意すべき点がある。フライホイールの回転部分が露出しているため、小さな子どもやペットがいる環境では巻き込まれないように配慮が必要となる。
DMATUNのエアロバイクは腰を据えて本格的なトレーニングに取り組みたいユーザーにとって、コストパフォーマンスに優れた選択肢といえるだろう。
⑥HAIGE(ハイガー)HG-YX-5006S
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乗車姿勢タイプ | アップライトタイプ |
連続使用時間 | 制限なし |
適応身長 | 150~185cm |
椅子前後調整 | 〇 |
最大体重 | 100kg |
負荷方式 | 摩擦調整式 |
負荷調整 | 無段階 |
ホイールカバー | 〇 |
ペダルタイプ | 2タイプ |
スマホ置き | 〇 |
心拍計測 | 〇 |
電源 | バッテリー駆動 |
パワー計測 | ✕ |
トレーニングプログラム | ✕ |
その他特徴 | アスリート向け |
アスリート向けスピンバイクの老舗メーカー、ハイガー産業の超ロングセラーモデルのHG-YX-5006のモデルチェンジ版である。信頼性の高さも特筆すべき点だ。
実際のユーザーからも組立の簡便さや強度、クイックスタートの使いやすさなど、高い評価を得ている。
DMATUNと同じく特徴は使用時間に制限がないことで、長時間のトレーニングを行うことが可能。
負荷システムにはフェルト生地を押し当てる摩擦方式を採用していることはもう一つ特筆すべきポイント。
現代の主流である磁力式と異なり、布を物理的に押し当てて負荷を生み出す「古い方式」なのだが、これには2つのメリットがある。
1.負荷を全くゼロにすることができる
磁力式は負荷を1(最小)にした場合でも、ある程度のペダルの重さが発生する。しかし、摩擦方式はまったくこれをゼロにする、あるいは極小に調整することができるのが特徴だ。負荷を非常に軽くしてとても楽なトレーニングも可能である。
2.負荷を非常に重たくすることができる
磁力式では負荷は通常は8段階程度の切り替え方式となっており、最大にしても人によっては負荷が物足りないこともありうる。しかし、摩擦式はブレーキをかけるのと同じように強めるととても強い負荷をかけることができる。高強度の筋肉トレーニングみたいな用途にも使えるわけである。
このような2つのメリットがあるが、現在摩擦式が廃れた理由は「ガス漏れのような微かな音が発生する」「摩擦用の布が消耗する」ことである。音はほぼ無音に近いが、布の消耗によりパットの交換が必要になることが最大の問題点。まあ、家庭で普通の使い方をしていればおそらく10年近くは必要ないと思われるが・・・。
アスリート志向のユーザーに応える選択肢といえるだろう。
前モデルのHG-YX-5006については、この記事「激安スピンバイク「HG-YX-5006」長期使用レビューこれは買いだ!」にまとめたので、もっと知りたい方はご覧いただきたい。
科学的なトレーニングに
フィットネスクラブにある業務用エアロバイクにある、パワー計測と、トレーニングプログラム機能を搭載している機種を紹介する。
1.パワー計測
パワーというものは客観的に脚力や心肺能力を測る指標となるものだ。これが測れることによってのみ、トレーニングの成果を測定できる。
パワートレーニングは近年の科学的心肺トレーニングの基本であり、この機能を5万円程度といった低価格でも押さえているのが本当に素晴らしい。

家庭用エアロバイクについているパワー計測は、原理から考えると正確性はそれほど期待はできない。
しかし正確でなくても自分自身の進歩を測定する、あるいはトレーニングメニューのためのターゲットとなるパワーを設定するという用途には十分だ。
パワー計測は正確であることが重要ではなく割合が重要なのだ。例えば自分の出せるパワーが最大600Wだったとする。
でも誤差があったために800Wと表示されたとしよう。それでもよいのだ。
最大負荷の50%でトレーニングすべきという状況であれば、本来なら300Wを目標にトレーニングすればよい。
この誤差のあるパワー計であっても、400Wを目標にトレーニングすれば結果として最大出力の50%でトレーニングできる。大きな誤差があったとしても、速度やパワーを競うのではなく、自分の持つ体力の何%でトレーニングすればいいかがわかるだけで問題ないのだ。
2.トレーニングのプログラミング機能
トレーニングの目的をセットしておけば、個々人の体力レベルに応じて適切に負荷を調整してくれる機能である。
例えばダイエットであれば、最高心拍数の50%~65%を維持するとか、最大酸素摂取量(VO2max)を高めるためには1時間維持できるパワーより多くのパワーを出すといった定量的なトレーニングが重要になってくる。
数値を基準とした科学的なトレーニングは、パワーや心拍数を測り、この調整を行うことで可能になる。
以下に掲載している機種は科学的なトレーニングを行うためのプログラムが内蔵されている。プログラムを選択すれば自然にそのように運動することができるのである。イメージとしてはトレーナーの人が隣についていてストップウォッチを持ちながら、
「はいもっと出力上げて!」「もっともっと上げて!」「はい少し下げて」
というようにメータを見ながら指示してくれるという感じである。特に高強度インターバルトレーニングなんかは、一滴残らず体力を絞り取ってくれる感じである。手(足?)を抜こうにもペダルが勝手に重たくなって、限界まで体力を絞り取ってくるのが恐ろしいプログラムである。
例えばこんな感じである。

無酸素運動能力を高めるための代表的な「ソリア」と呼ばれるトレーニングを設定したときのイメージである。
このように自動的に心拍数をターゲットとなる心拍ゾーンに合わせるようにペダルの回転の重さが変化したり、画面上に「もっと早く」「もっと遅く」といったような表示が出るわけだ。
これはフィットネスクラブにあるエアロバイクであれば搭載されている機能なのだが、家庭用でもこのような機能のある機種があるのだ。
アルインコのAFB7014などの下位機種にもトレーニングのプログラミング機能があるのだが、30分しか使えないことは実に惜しい。
有酸素運動のトレーニングとして有名なマフェトン理論では、ウォーミングアップとクールダウンにそれぞれ15分を要する。30分しか使えないとなると本番のトレーニングが全くできないのである。ダメじゃんこれである。そこでこちらをお勧めするのだ。
⑦Reebok RVFR-10500BK

※青文字の項目名はタップすると説明が表示されます
乗車姿勢タイプ | アップライトタイプ |
連続使用時間 | 60分 |
適応身長 | 不明 |
椅子前後調整 | 〇 |
最大体重 | 120kg |
負荷方式 | マグネット式 |
負荷調整 | 32段階 |
ホイールカバー | 〇 |
ペダルタイプ | フラット |
スマホ置き | 〇 |
心拍計測 | 〇 |
電源 | 要 |
パワー計測 | 〇 |
トレーニングプログラム | 〇 |
その他特徴 |
リーボックがエアロバイクを作っているということをご存じの方はあまりいないだろう。
スポーツ用品メーカーとして知られる同社が、32段階の負荷調整機構を備えたアスリートの使用にも耐えるモデルをラインナップしている。
最大の特徴は、その充実したコンピューターによる制御やインターネット接続にある。
ZwiftやKinomapといったバーチャルサイクリングアプリに対応し、世界中のコースを走破できる臨場感あふれるトレーニングが可能だ。さらに専用のリーボックコンソールアプリを使えば、18種類のワークアウトプログラムや詳細なトレーニングデータの管理も可能という、フィットネスクラブにある業務機顔負けの高機能ぶりだ。
また、シンプルでスタイリッシュな外観は、インテリアとしても高い質感を感じさせる。
ただし、本機にも一定の注意点はある。重量級の本格マシンだけに、組立には2名での作業が推奨され、約2時間程度を要する。説明書の分かりにくさを指摘する声もあるが、初期不良などへのメーカー対応は迅速かつ丁寧と評価されている。
デジタル時代にふさわしい最新機能と本格的なトレーニング性能。スマートな機能を活かした新しいワークアウトスタイルを求めるなら、この一台に軍配が上がるだろう。
さて、結局どれを買えばいいのか?
ちなみに自分はなぜ上記のエアロバイクを買わなかったのか?
というと、すでにパワーを測れるパワーメーターを持っていて、ガチの自転車トレーニングをする場合は、競輪選手がトレーニングするような感じで室内で自転車に乗っているためである。
もし、ガチなトレーニングを目指すなら、パワー計測とトレーニングプログラム機能を備えたリーボックRVFR-10500BKが最適だろう。
次点として、マグネット式無段階調整のDMASUNか、老舗メーカーHAIGEのHG-YX-5006Sを検討するのもいい。いずれも150-185cmの身長範囲に対応し、本格的なトレーニングに十分な性能を備えている。
でも、どうだろう?
フィットネスクラブに行ったときに、業務用のエアロバイクに乗った時にトレーニングのプログラム機能やパワー計測って使っているだろうか?
使ってないのであれば、FITBOX LITEがいいのではないか?と思うのである。以前、台湾観光局からVRサイクリングのプロモーションイベントのサポートを任されたのだが、そのイベントで2日間にわたってFITBOX LITEを使用した。
子どもから大人まで「すごく楽しい!」「もっとやりたい!」という声が多く、2日間の連続使用でも安定してまったくトラブルもなかった。無音だし(これは当たり前なのだが)デザインも洗練されているし、身長の許容度も大きいので家族で使うのにも非常にいい機種であると思う。
もっと知りたい方は、「エアロバイク用VRアプリVZfitを台湾観光プロモーションのイベントで使ってみた」を御覧いただきたい。
あと下記もエアロバイク(スピンバイク)について参考になるかも知れない。
エアロバイクを購入するべきか?買うならどのエアロバイクを買えばいいのか- 早見チャートで選べるエアロバイク2025年版ベストバイ
Yes・Noで選んでいくと簡単に買うべきベスト・バイのエアロバイクはわかるチャートを作ってみた - エアロバイク(フィットネスバイク)の種類の詳細とお勧め機種
エアロバイクの形状による分類・分類別のお勧め機種 - 最強スピンバイク?FITBOX買ってしまったのでご紹介である
家庭用のエアロバイクとして完成度が高いという評判のFITBOXについての渾身のレビュー - FITBOXとFITBOX LITEのどちらを買うべきか?
通常版の49,800円と廉価版の34,800円のFITBOXの機能の違いについて徹底的に解説してみた - 固定・3本ローラー台・エアロバイク・スピンバイクの騒音・価格など比べてみる
室内で自転車トレーニングをするための機材のメリットデメリットを、全て試した私が比較してみた記事 - スピンバイクとエアロバイクの比較・どっちを買うべきか?
まあ、結論としてはスピンバイクを買えってことである - スピンバイクの比較方法・選び方
高級機と普及機の違い、負荷の方式についてちょっとマニアックに調べて書いてみた - FITBOXのポジション調整範囲について
身長・股下の長さによってFITBOXを快適に使えるかの詳しい調べ方を書いてみた - デスクの下に置く簡易エアロバイク?激安3,000円!Falconエクササイズバイクを買ってみた
すごく安い割には使えるのではないでしょうかという結論 - Amazonエアロバイク売れ筋ランキング
Amazonのサイトに直接飛びます。売れ筋ランキングは1時間おきに更新されているそうでなかなか興味深い
- エアロバイクのメーカー「アルインコ」の特徴
ラインナップの多彩さで他社を圧倒、コンピューターによるトレーニングプログラムが特徴 - エアロバイクのメーカー「ハイガー産業」の特徴
日本国内のスピンバイクの草分け的存在・コストパフォーマンスに優れたメーカー - エアロバイクのメーカー「大広」の特徴
室内トレーニング器具の専門メーカーならではライナップでコストパフォーマンスが高い - エアロバイクのメーカー「AINEXT」の特徴
メーカーとしては後発だが完成度が非常に高い機種を作っている
- スピンバイク(エアロバイク)の汗対策
1時間ぐらい乗るなら汗対策必須! - スピンバイクのお尻の痛みにはこれだ(女性版)
身長の小さい女性にはこれが効果があったのでおすすめしたいというわけ - EZONの心拍計付スポーツウォッチの精度をGarminと比べてみる
心拍計のついていないエアロバイクには絶対オススメ、めっちゃ安いし、最初から心拍計がついていてもオススメ
- 飽きっぽい私がやっている毎日楽しくエアロバイクに乗る方法
エアロバイクを買ってみたものの飽きてしまった?これがエアロバイクの最大の落とし穴。そうならない簡単な方法紹介 - エアロバイクの効果的・楽勝エクスサイズ
エアロバイクを使った健康づくりの方法 - タバタ式トレーニングの効用・方法、そして効率的にするための機材
たった5分で効果抜群?話題のタバタトレーニングにスピンバイクが最適であるという話
- エアロバイクのスピードメーターはいらない!スマホで超多機能メーターを実現する方法
エアロバイクについているスピードメーターは低機能なのでスマホを使ったらハッピーになれるという話 - バーチャル自転車アプリZWIFTをエアロバイクで楽しむ方法【2020年版】
文字通り(?)e-Sports 自宅で世界中の人とサイクリングできるバーチャル自転車アプリZWIFTをエアロバイクで楽しむ方法。他のサイトにはなかなかない情報なので是非! - エアロバイクに市販のスピードメータを取り付ける方法
自転車用のサイクルコンピュータ(速度や心拍数を計れる機械)を取り付けるレポート - エアロバイクをスマート化してトレーニング履歴を管理する方法
最初からインターネットにつながるエアロバイクの機種の紹介と、どんなエアロバイクでもインターネットにつなげる方法
コメント
なお、エアロバイクのパワーマックスが公開しているデータシートでは、400人で計測して男子最大パワーの標準値が1300Wだそうです。1800W出せれば5がとれます。ロードバイクの科学によると競輪学校生は3500Wほどあるようです。1300Wというとツールのゴールの時の値ですね。
おれは800W弱しか出せませんから、女子のほうの評価1くらいのしょぼさです。1/2を目指せって、400Wでは一分ちょっとしか続きませんぜ。300Wもつらいですぜ。200Wちょっとだと半時間は大丈夫ですが。
パワーマックスを使うのは若い子でしょうけど、700W位かけて30分もやってるんだろうか(*_*;
[…] 5万円以下のエアロバイクを… […]
初めまして。
今回、スピンバイク を購入するにあたり貴兄のブログを参考にさせていただきました。
貴重な情報を教えていただけて、本当に助かりました。
あいにく、ハイガーではなく「YOSUDA」というブランドに行き着きました。
あと、この経緯を私が気ままに書いているブログで紹介し、貴兄のブログページのリンクも貼らせていただいております。
また、リンクに関して具合が悪いようでしたら削除いたしますのでご連絡ください。
返信しておらず申し訳ありません。
ご紹介ありがとうございます。
YOSUDAのスピンバイクについて長期にわたって使ってみての感想などそのうちレポートしていただけたら幸いです。
個人的には、エアロバイクを漕いで消費するカロリーよりも、足の筋肉がつくことのほうがメリットあると思ってます。
スクワットよりもエアロバイクをYou Tube見ながらやったほうが楽だし、足全体に効いてる感があっていい。
そうかも知れませんですね。いろいろメリットはありますね。
ダイコーは五万円以下で60分、AKNIOは50分制限なので冒頭の
「家庭用の5万円以内程度フィットネスバイクには必ず30分以内という使用時間の制限がある」
は正確性に欠けますね。
大変失礼しました。そうですね。
表記を修正しました。
[…] たまさんのちゃり日記より引用 […]