※この記事は2019年9月に再調査を行い大幅加筆修正しています

家庭用エアロバイク(エアロバイクという呼称は実はコナミスポーツ&ライフ社の登録商標のため、エクササイズバイクやフィットネスバイクといった名称で呼ぶべきである。
この記事ではフィットネスバイクと呼ぶことにする。

さて、フィットネスバイクはダイエットのためによく購入されるグッズである。

  • 室内の自転車運動は有酸素運動でありダイエット効果が高い。
  • ジョギングなどと異なり膝関節への負担がほとんどない。特に体重が重い人によるランニングは膝関節への負荷が高く膝を壊すことが多い。
  • テレビや読書などのながら運動ができるので続けやすい

といった特徴がありダイエットのためには優れたトレーニンググッズであるといえる。
しかし、以下に述べる2つの重大な欠点があることを知っておいた方がよい。

安い家庭用フィットネスバイクの2つの欠点とは

連続使用時間が30分までという制限がある

家庭用の5万円以内程度フィットネスバイクには必ず30分以内という使用時間の制限がある。
家庭用のフィットネスバイクのメーカーとして最もシェアを持っているのがおそらくはアルインコ社だと思われるが(少なくとも発売しているラインナップの数は圧倒している)。その中で最上位機種AFB7218だけは60分使用できる。しかしそれ以下の機種には30分以内の制限がある。

以下に連続使用制限時間やその他の特徴をまとめてみた。

まとめてみたらかなり大変で嫌になってしまったのだが、何とかやり切った!それにしてもアルインコはすごいラインナップである。

機種名 参考価格
(税込)
連続
使用
折畳 体重
上限
負荷
調整
心拍
測定
W数
表示
プログラム
AFB7219 39,800円 30分 120kg 16段階
AFB7218 59,800円 60分 135kg 36段階
BJK7118 59,800円 30分 120kg 24段階
AFB7018 33,350円 30分 90kg 24段階
AFB7014 39,989円 30分 90kg 32段階
AFB6319 39,800円 30分 120kg 24段階
DSY6219 26,784円 30分 120kg 8段階 × ×
AFB6216 19,800円 30分 90kg 16段階
AFB6215 27,800円 30分 90kg 16段階
AFB6119 34,800円 30分 120kg 24段階
AFB6016 27,950円 30分 90kg 16段階
AFB5219 29,800円 30分 120kg 8段階 × ×
AFB5216G 26,870円 30分 90kg 8段階 × ×
AFB5215 17,799円 30分 90kg 8段階 × ×
AFB5013 14,800円 30分 90kg 8段階 × ×
AFB4618 24,800円 30分 90kg 8段階 × ×
AFB4518 31,412円 30分 90kg 8段階 × × ×
AFB4428 14,800円 30分 90kg 8段階 × × ×
AFB4419CX 24,800円 30分 90kg 8段階 × ×
AFB4417X 16,893円 30分 90kg 8段階 × × ×
AFB4416 14,800円 30分 90kg 8段階 × × ×
AFB4309 25,250円 30分 90kg 8段階 × ×
AFB4117 24,800円 30分 90kg 8段階 × ×
AFB4017 17,556円 30分 90kg 8段階 × × ×
NZ303 19,800円 30分 90kg 8段階 × × ×

※注 折畳:〇は全体が折りたためてコンパクトになる構造。△はハンドルと椅子の部分のみ短く縮小できる/負荷調整:ペダルの重さを何段階で変えられるか/W数表示:単なる速度ではなく、どれだけの出力(馬力)が出ているのか計測できる/プログラム:目的別(ダイエット、心肺能力向上、自給力向上など)に自動的にトレーニングプログラムを実行してくれる機能

30分までだと中途半端である。
ながら運動をするならばテレビ番組を見ながらやることが多いだろう。
私は室内自転車で運動する場合はドラマを見るかアニメを見ていることが多い。
普通の1時間枠のドラマだと約45分、アニメの30分枠だと22分程度だ。アニメの場合だと大体は2話か3話見る。いずれにしても30分では足りない。といったわけで物足りない。

トレーニングを始めて20分以上たってから脂肪は燃焼し始めるとも言われている(実際はそうでもないという説もある)。
これが正しいとすれば30分運動しても、10分の分しか脂肪燃焼に寄与しないことになる。
30分の運動時間と60分の運動時間では、2倍しか時間が変わらないが脂肪燃焼時間は4倍の差になる。
とにかく有酸素運動というものは負荷は軽くてもいいので、長時間行うことが大切なのである。
ということで、30分しか脂肪燃焼時間が取れないフィットネスバイクは実にもったいないということになるのだ。

ちなみに30分を超えるとどうなるのか?
というとすぐにどうなるというわけではないようなのだが、負荷のマグネットの発熱により寿命が著しく短くなったり故障するとのことである。

アルインコ社の説明によれば1時間いったん休ませてやればまたトレーニングできるとのことではある。

負荷を大きくかけることができない

一般の家庭用フィットネスバイクはガシガシ負荷をかけることを想定して作られていない。
というわけでガシガシとペダルを踏むと壊れてしまう。

有酸素運動目的でのんびりやるのにはいいのだが、脚の筋肉トレーニングや、高強度の心肺トレーニングには使えない。
現在ブームのたった5分間で最大のトレーニング効果を得られるというタバタトレーニングといったトレーニングにも使えない。

無酸素運動を取り入れたインターバルトレーニングは心肺能力を大きく向上させることが知られている。しかし、一般の家庭用フィットネスバイクは無酸素領域のトレーニングを実施すると傷むのである。

室内自転車トレーニングの目的は大きく分けると以下の3つになる。

  • ダイエット
  • 心肺能力の向上
  • 脚力の向上

このうちダイエット以外の2つは達成できないし、ダイエットについても物足りない。

では何を買えばいいのか?お勧めはずばり2つ

当記事はもともと2017年に公開したものである。
この時点では最大手であるはずのアルインコではお勧めできる家庭用フィットネスバイクは1機種もなかった。
長時間乗れて無酸素運動も可能なフィットネスバイクとしては「リーボック GB50-18」一択であったのだ。

さて、それから時間が経ち選択肢は増えた。
長時間乗れて無酸素運動も可能、かつ10万円未満の家庭用のフィットネスバイクを発売している会社は2019年9月現在、私が調べた限りでは以下の4社である。

アルインコ、リーボック、DAIKOU、フジモリである。
DAIKOU、フジモリに関しては情報が少なく不安が残るところもあり、選択肢から除外する。

現在お勧めしたいと考えるのはアルインコとリーボックである。
リーボックがフィットネスバイクを作っているということはほとんど知られていない。しかし、リーボックはさすがスポーツ用品メーカーだけあって、ヘビーデューティーな使用に耐える製品を作っているのである。

選択肢その1:リーボック GB-50シリーズ

身長が普通から高い人向け:GB50-18

2017年時点では選択肢はこれしかなかった。しかし、やや欧米人向けで日本の小さ目な女性だとペダルに足が届かないということもあったわけである。そこでGB50-19という身長が150㎝でも安心して乗れる機種がリーボックから発売されたことは喜ばしい。

身長が小さい人向け:GB50-19

選択肢その2:アルインコ AFB7218

メータの表示がかっこいい。まるでフィットネスクラブにある業務機のような感じである。

アルインコのフィットネスバイクAFB7218の液晶モニター

これだけでもテンションの上がりっぷりが違うっていうものだ。また、このメータの上にタブレットを充電しながら置けるようになっている。
室内で自転車をこぐのはとても退屈なので、動画を見ながら乗るといったながら運動ができないとなかなか続かない。私の場合はAmazonプライムの特典のアニメを見ながら乗ったりしている。アニメだと1話22分で、2話見るとまあ時間的にちょうどいい感じ。
それで、さらに面白くてもう1話見たくなったりすると大体60分ちょっとぐらいになる。アニメを見たくてもっと多くの時間、自転車に乗るようになるわけだ。

この2機種に共通する素晴らしいポイント

1.パワーを測れる

パワーが測れることが素晴らしい。

パワーというものは客観的に脚力や心肺能力を測る指標となるものだ。これが測れることによってのみ、トレーニングの成果を測定できる。
これがなければダイエット(体重減少)以外の効果を測ることが全くできないのだ。
パワートレーニングは近年の科学的心肺トレーニングの基本であり、この機能を5万円程度といった低価格でも押さえているのが本当にすごいとしかいいようがない。

リーボック(Reebok)のエアロバイクのサイクルコンピューター

自転車用のパワー計はそれだけ単体でも10万円ぐらいすることを考えれば激安といっていい。
計測の原理から考えると正確性はそれほど期待はできないだろう。しかし正確でなくても自分自身の進歩を測定する、あるいはトレーニングメニューのためのターゲットとなるパワーを設定するという用途には十分なはずだ。
パワー計測は正確であることが重要ではなく割合が重要なのだ。例えば自分の出せるパワーが最大600Wだったとする。
でも誤差があったために800Wと表示されたとしよう。それでもよいのだ。

最大負荷の50%でトレーニングすべきという状況であれば、300Wを目標にトレーニングすればよい。
この誤差のあるパワー計であっても、400Wを目標にトレーニングすれば結果として300Wの負荷でトレーニングすることになる。最大負荷の何パーセントかがわかればトレーニングでの目的は達成できる。何ら問題ないのである。

2.トレーニングのプログラミング機能

トレーニングの目的をセットしておけば、個々人の体力レベルに応じて適切に負荷を調整してくれる機能が素晴らしいのである。
例えばダイエットであれば、最高心拍数の50%~65%を維持するとか、最大酸素摂取量(VO2max)を高めるためには1時間維持できるパワーより多くのパワーを出すといった定量的なトレーニングが重要になってくる。
数値を基準とした科学的なトレーニングは、パワーや心拍数を測り、この調整を行うことで可能になる。

この2機種はこのような科学的なトレーニングを行うためのプログラムが内蔵されている。プログラムを選択すれば自然にそのように運動することができるのである。イメージとしてはトレーナーの人が隣についていてストップウォッチを持ちながら、

「はいもっと出力上げて!」「もっともっと上げて!」「はい少し下げて」

というようにメータを見ながら指示してくれるという感じである。特に高強度インターバルトレーニングなんかは、一滴残らず体力を絞り取ってくれる感じである。手(足?)を抜こうにもペダルが勝手に重たくなって、限界まで体力を絞り取ってくるのが恐ろしいプログラムである。

業務用のフィットネスクラブにある何十万以上もする機材と同じようなトレーニングができるわけだ。

アルインコのAFB7014などの下位機種にもトレーニングのプログラミング機能があるのだが、30分しか使えないことは実に惜しい。
有酸素運動のトレーニングとして有名なマフェトン理論では、ウォーミングアップとクールダウンにそれぞれ15分を要する。30分しか使えないとなると本番のトレーニングが全くできないのである。ダメじゃんこれである。

さて、結局どっちを買えばいいのか?

値段もほぼ同等、機能的にもほぼ変わらない。連続使用時間はどちらも60分。
タブレットを置く機能だが、リーボックGB50も充電はできないもののメーターの上に置くことはできる。

結論として私としてはアルインコのAFB7218を推したい。
というのもリーボックGB50は輸入品で、マニュアルが不親切であるという評価が多い。
特にプログラム機能はなかなかに難しいものなので、わかりやすくあってほしいものである。様々な機能があるにもかかわらずマニュアルに細かい記載がないためよくわからないという感想が多い。このあたりは残念としかいいようがない。

またメーターの表示が洗練されているという部分も後発のアルインコのAFB7218に分がある。

また、1万円近く安いことも見逃せない。ということで結論としては、

アルインコがAFB7218がベストバイだ!

もっと安くてお勧めはないのか?

ややこしいのだが、フィットネスバイクというカテゴリのトレーニンググッズとエアロバイクはイコールではない。
フィットネスバイクというカテゴリにはスピンバイクも含まれる。

スピンバイクとは高強度に対応するトレーニンググッズである。
一部の高級機を除き、布や革をホイールに押し当てる強さでトレーニング強度を調整するシンプルな構造となっているのが特徴である。

詳しくはこちらをご覧いただきたい

スピンバイクはいくら負荷をかけても大丈夫であり、かつ使用時間の制限もない。
エアロバイクに比べると重量が重い、場所を食うという欠点はあるがそれ以外の欠点はないといっていい。

エアロバイクではなくスピンバイクを買えばいいのである。

スピンバイクのお勧めNo.1

リーディングエッジ スピンバイクAe 定価32,400円
私はリーディングエッジが販売するSPN-ST13というスピンバイクを自宅で使っている。

残念ながらこれが廃番になってしまったのかもう手に入らない。静粛性など素晴らしいものである。
その後継機種のようであるが、どうやら製造はアルインコである。アルインコが作っているのであれば品質的に間違いはなさそうだ。

動力を伝える方式は自転車のようなチェーンではなく、SPN-ST13と同じく強化ゴムによるベルトなので静粛性が高く、チェーンと違って伸びたりしないので長寿命であることは間違いない。

ベルト方式は同じ部屋の中でトレーニングに使っていても、他の人がまったく気にならないほど静粛性が高いのがよい。
心拍計も付属するためダイエット目的だけではなくガチのトレーニングでも非常に有用なアイテムである。

スピンバイクのお勧めNo.2

ハイガー産業 HG-YX-5006 定価25,800円

安さで選ぶならこちら。私はこれを単身赴任先の集合住宅で使っていた。
剛性が非常に高くいくら力をかけても全くびくともしない強度が素晴らしい。しかも安い。

しかし、こちらを2番目にした理由としては、中国製ということもあり細部の加工精度が若干低く、まっすぐパーツがハマらないことがあったりすることによる。実用上は問題ないのだが、ハンドルがまっすぐじゃなくてちょっと曲がっていたりするとちょっと気分的にアレである。
これも私の詳細なレビューがあるので激安スピンバイク「HG-YX-5006」長期使用レビュー これは買いだ!をご覧いただきたい。

心拍計が付属しないので、必要とあれば社外品を後付けする必要がある。接続の方法は、SHIMANO SC-FT50 サイクリンク サイクルコンピュータをスピンバイクで使ってみたにまとめてあるのでご参考まで。

まとめ

一般家庭用の普通に売られているフィットネスバイク(エアロバイク)を購入することはお勧めできないというのが私の結論である。
エアロバイクというカテゴリで数少ないお勧めがリーボックのGB50とアルインコのAFB7218だ。これを買うのであれば何の問題もないし、むしろ推奨したい、っていうかベストバイだと思う。

これが予算オーバーであるならば、前述のいずれかのスピンバイクを買うことをお勧めしたいのである。