Garmin Fenix3Jには上記のようなバリエーションがある。
HRだけは心拍センサーが内蔵されており、オプションの心拍ベルトをつけなくても心拍数が測定できる。
しかし、それ以外はすべて機能は同一である。違いは素材とデザインだけだ。
私はこの中ではSapphireを購入したのだ。
ガーミンのスマートウォッチFenix 3Jを買おうと思った理由
私はこの中ではSapphireを購入した。
これである。
日常のすべての運動量の把握のためだ。どれだけ歩いたか?を把握したいのである。
私は実は趣味で自転車に乗っているのであるが、自転車に乗った時の運動量を把握するために、ガーミン社のサイクルコンピューターを使っている。これを使うと走行距離や、運動負荷などの履歴をインターネットで見ることができる。
自転車の運動履歴を細かく分析できるのはガーミン社ほぼ一択である。このあたりを詳しく知りたい方は「サイクルコンピューターはこれがおすすめ!1分で選べるフローチャート」をご覧いただきたい。
更にガーミンのスマートウォッチを使えば、それ以外の日常の歩行の運動量の履歴も取得できる。
ガーミンで統一すれば日常生活の「すべての」運動量を一元的に把握できるようになるのだ。
そこで最初に買ったのがGarmin vivofit2。これは非常に良かった。
vivofit2は軽いし機能も充分で「マラソンランナーが使う腕時計としては完璧」であった。
詳しくは「vivofit2はガーミンのサイコン使ってるなら絶対買え!自転車乗りのスマートウォッチのベストバイだ!」をご覧いただきたい。
しかし、vivofit2には困ったことがある。
スーツには絶望的に合わないのだ。
こんなデザインなのでスーツには合わない。
スーツを着るときだけは普通の腕時計にする、あるいは外しておけばいいのかもしれないが、それでは日常の運動量の把握ができなくなってしまう。
私は日常的に外出してお客に合う必要がある仕事についている、スーツに合うものに買い替えることにしたのである。
スーツに合わせられる腕時計の条件とは
近年すっごく偉い人に会う機会がかなり多くなった。
営業に行くこともそこそこある。
私個人としては腕時計なんかなんでもいいのだが、他人からどう見られるかが問題なのだ。
そこで誰に見られても恥ずかしくない(言い換えれば無難な)スーツの時の腕時計の条件を調べてみたのである。いろいろなビジネスシーンでの腕時計の選び方について書いているページを見たのだが大体どこでも同じであった。
- 文字盤がアナログであること
デジタルだとカジュアルな感じになる。 - 表示される情報は日付・時刻など最低限がよい
Apple watchなどのスマートウォッチは好ましくない。 - 文字盤は白であること
もっともシンプルであるため無難 - ベルトが革であること
特に黒い革がよい。革靴と腕時計のベルトの色を合わせるのはスーツの着こなしの基本
ってなわけである。
そんなこと誰も気にしちゃいねえよ!って思ってもいたのだ。しかし実際にvivofit2を使っていた時にこう言われたことがある。
「なんだよ、そのオタクっぽい時計!」
と、すごく親しい大社長さんから言われたわけだ。この社長さんは親しかったからそう言ってくれただけであって、普通はそう思っても口に出して言ってはくれない。心の中で、
「こいつオタクっぽい」「貧乏くさいやつ」「TPOをわきまえない失礼な奴」
と思っているかもしれないのだ。言ってくれる人は親切な人だ。大多数の人は見て見ぬふりをして、その人に低評価を下して終わりにするのである。
「王様の仕立て屋」というマンガがある。私はこれを全巻買って読んだのだが、とてもとても面白い。10巻位からエピソードがグダグダになるのだが、そこまではすごく面白い。仕立て屋さんの職人芸が作り出す世界が、人生を変える様がご都合主義的ではあるのだがとてもドラマチックで爽快なマンガだ。1巻だけでも買ってみるといいかもしれない。
スーツ姿はこんな風に見られているし、評価の対象になりうるというというこんな世界があることを知ってしまうと、腕時計一つとってもおろそかにはできない気がしてくる。
確かにスティーブジョブズやホリエモンといった、身なりを気にしない有名な社長もいるわけだが会う人がそんな人とは限らないし。
そんな身なりを気にする人と付き合わなきゃいいじゃん?っていう意見もあるが、大多数の人はそうもいかないでしょ?
脱線が長くなった。
では上記の4条件を満たすガーミンのスマートウォッチはないものかである。
候補になりうるのは3機種だ。
- VIVOMOVE
- Fenix 3J
- Fenix J
Fenix Jは2016年の12月発売ということで、私は手に取ったことはないので残念ながらわからない。今だったらスーツに合わせることだけを考えるならFenix Jがいいだろう。10万越えってちょっと高いけどね・・・。
VIVOMOVE
VIVOMOVE CLASSIC WHITEいうもの。売価大体24,000円なり。
実はfenix3Jの前に買ったもの。詳しくは「GARMINのアナログ腕時計vivomoveの機能・スタイルなどレビューしてみる」をご覧いただきたい。
- 文字盤がアナログであること:〇
見るからにアナログである - 表示される情報は日付・時刻など最低限がよい:△
3針の他には当日歩いた歩数の黒のゲージと、歩行していない時間を示す赤のゲージがありこれのみである。 - 文字盤は白であること:〇
見るからに白だ - ベルトが革であること、特に黒い革がよい:△
ベルトは革だ。しかし白。実はベルトが黒のバージョンもある。
そうすると、文字盤まで黒になってしまうのである。文字盤は白、ベルトは黒という2つの条件を満たすものはVIVOMOVE CLASSICにはない。あちらがたてばこちらが立たずって感じでなんだかなあって感じである。
で、なんで私はホワイトを買ったかというと、ベルトは最悪取り換えが効くが、文字盤は取り換えが効かないためである。ホワイトを買って、ベルトだけ黒に換えればいいと思ったわけだ。
ちなみに写真で見てほとんど同じに見えるVIVOMOVE SPORTSは7,000円ほど安いが、ベルトが樹脂製であるところが若干異なる。
あと、Amazonだと日本正規品と並行輸入品があり価格差がある。並行輸入品だと説明書が英語であること、何かあった時にサポートが受けられないところが違う。英語を読むのが苦手なら日本正規品を買った方が無難である。
さて、これを買ってどうだったか?
- 全体的にデザインがカジュアル過ぎる感じ
ジャケパンスタイルみたいな崩したスーツには良さそうだが、カッチリしたスーツにはどうなのこれ?って感じ。 - 赤のゲージが目立ち過ぎる
赤のゲージはもっとシックな色がよいと思う。というか、もうそろそろ歩きなさいっていうことを示すだけの機能なので、正直いらない。もしくはもっと細くするとか。 - ベルトは革だが革っぽくない
質感が樹脂っぽい。高級感といった感じはない。
といったところでスーツに合わせるには残念ながら中途半端な感じであった。
fenix 3J
というわけでVIVOMOVEを買ったにもかかわらず、fenix 3Jを買うことにしたわけである。
前回懲りたので、実物を見て買いたい。下記の点で特に?の項目を確認しなければならない。
- 文字盤がアナログであること:?
実際は液晶パネルである。アナログの文字盤を表示させることができるので、パッと見で液晶とわからなければOKである。 - 表示される情報は日付・時刻など最低限がよい:〇
ウォッチフェイスの設定で自由にデザインは変えられるようであり問題なさそうだった。 - 文字盤は白であること:?
文字盤の背景色が白である写真はネット上にはなかった(少なくとも自分が調べた時点では)。ちなみに調査結果はこんな感じね。 - ベルトが革であること、特に黒い革がよい:△
ベルトは金属製のベルトと樹脂製のベルトが付属する。革製のベルトも別売りで存在する(結構高い)。
ガーミンの日本国内の唯一の正規代理店「いいよねっと」のホームページから実物を見られる店を紹介してもらって見に行った。実物を見てその店で買うつもりで出かけたのである。
実物見てみた。質感は悪くはない。
- 文字盤がアナログであること:△
液晶表示独特のギザギザした感じは全くない。輪郭をぼやかす画像処理の質が高い。液晶だよといわれなければわからない可能性あり。 - 表示される情報は日付・時刻など最低限がよい:〇
これは確認済み - 文字盤は白であること:?
お店の人に質問して背景色が変えられるか聞いてみようと思ったのだ。少し値段が違うという程度なら店舗で買うつもりであった。
しかし、Amazonとこの店で値段が4,000円以上も開きがある。さすがにここまで値段が違ったらAmazonで買うしかない。買うつもりもないのに聞いたら申し訳ないと思って聞かなかった。 - ベルトが革であること、特に黒い革がよい:△
金属製のベルトが最初は取り付けられているが、シックな感じである。これなら革でなくてもいいかもしれない。
ということで知りたい情報を完全に確認することはできなかったが、買ってみることにしたのである。
さて実際に使った感じである。
- 文字盤が液晶であるということは一見すると本当にわからない。後述するがヨドバシカメラでベルトの調整をしてもらったのだが、ヨドバシカメラの店員さんが、
「かっこいいアナログ時計ですね」
って勘違いしたほどデジタルであるってわからないのである。ちなみに同じものこのヨドバシカメラで売っていたのではあるが、実機が動いている様はディスプレイされていないので気が付かなかったものと思われる。 - 文字盤を白に変えることはできることはわかった
背景色の切り替えの機能があり変えることができる。ちなみに選択できるのは初期状態では白と黒だけ。
しかし背景色を白に設定するといきなり安っぽい雰囲気になる。また、アナログのリアリティがなくなって一気になんちゃってアナログ時計のような感じになる。
文字盤のふちが黒なので、背景色を白にするとコントラストがありすぎて、いきなりバレバレになるのである。
まあ、でも黒背景でもまあいいかって感じである。アナログっぽいし、安っぽい感じはしないしってことで。 - 文字盤はすごく大きくてゴツイ
イカツい印象はやはり否めない。スーツに合う腕時計のケースのサイズの目安は普通の人だと35mm~37mm程度、手首が細い人だと、32mm~33mm程度だという。
fenix 3Jは51mmある。超イカツい。大きくて分厚いのでワイシャツの袖の中にはまず隠れない。常に袖から出た状態になる。もう少し小さかったら最高なのだが。 - 電池は一度充電すると1週間以上持つ。ここはApple watchなどのスマートウォッチと違うところ。また、Apple watchは普段は何も表示されていないので、あれは時計とはいいにくい部分もある。fenix 3Jは常に表示がONになっており、時間や歩数などを表示しておける。それにもかかわらず電池がこれだけ持つのは素晴らしい。
全体的な印象としていえば使ってみて悪くないという感じ、というかむしろ、
「すごくいい!」
と思う。腕時計としての体裁をそれなりにとりながら、デジタル系ガジェットを持っている満足感を存分に味わえる代物である。
スマホが着信したりすると、振動して知らせてくれる機能が結構便利。家族でショッピングセンター(イオンねw)に行く時がよくあるが、別行動をとっているときに役に立つ。ショッピングセンターの中は結構うるさいので、携帯で呼び出されても聞こえないのが普通だ。
「何度も呼んでるのに何で出ないのよ!」
とよく妻に怒られていたのだが、これを使うようになってからこれがなくなった。
デジタルガジェットとしての利用では、Connect IQというアプリストアをガーミンは運営しており、ここから様々なアプリをダウンロードすることができる。
また、自転車での速度計といったサイクルコンピューターとしても機能が非常に充実している。サイクルコンピューターとしても5万円ぐらいの価格帯の機種に相当する機能の充実ぶりだ。本当に素晴らしいのである。
fenix 3Jの買ってみるまで思いもよらなかったいい点
階段で昇った階数がわかるのである。
買ってみるまで気が付かなかったのだが、これはすごくいい機能である。
4/10と表示されている部分がこれだ。
10階に相当するだけ階段を登ると、花火のようなアニメーショングラフィックが表示される(ちなみにすごく地味w)。
その日どれくらい階数登ったかが表示されるので、ついつい階段を登りたくなる。
エスカレーターが近くにあっても、わざわざ遠回りして階段を使うようになった。六本木駅みたいな地下深くにあるような駅でも階段を使って地上まで出たりする。こんな場合は、「おお、階数すごく稼げる!」って逆にうれしくなったりしてしまうのである。
なかなか持っていることで、行動そのものが変わるアイテムっていうものはなかろう。このfenix 3Jは数少ない持っているだけで行動が変わる素晴らしいアイテムである。
とはいえ2点改良してほしい点がある
- やっぱり大きくてゴツイのでもっと小さくしてほしい
後発のfenix Jは若干小さくなったが49mmと2mmほどしか小さくなっていない。40mmぐらいまで小さくなってくれたら理想である。 - 金属ベルトの調整が難しい。
コマを詰めて長さを縮めるのが一般のお店ではできない
ベルトの幅が広いため一般的なコマを詰める工具では対応できないのである。ホームセンターや靴・バッグなどの修理店・腕時計のsン門店など何件か断られて、やっとやってくれたのが上野のヨドバシカメラ。
ちなみに税込み540円なり。素晴らしいヨドバシカメラである。 - 金属ベルトを着けた状態では自転車に取り付けることができない
まあ、これは一般の人にはあまり関係ないだろうが、自転車乗りには重要。付属の樹脂のベルトに替えればできるのだがそうすると普段使いにはちょっとカッコ悪い。 - 純正の替えベルトが高い
黒:
茶:
といったお値段。純正は高い。アメ横で替えのベルトを探してみたものの全くない。
特殊な規格なので高くても買うと思っているのだろうが、もうちょっと安くして欲しいものだ。せめて5,000円ぐらいで売っているといいのだがな。
これが本革で1,700円しないので買ってみた。感想であるが、「うーん、やっぱりチープ」である。革には見えない。樹脂製のような。しかも金具の質感・デザインも実に残念。また、革が固く腕に沿って曲がらず締め付けられて痛い。値段なりということであろう。でもなあ、安い腕時計は1,000円ぐらいで売っていることを考えれば、もうちょっとまともでもいいんじゃね?って気もするのだが。
fenix J
2017年現在、スーツに合わせるガーミンのスマートウォッチならこれが大本命かもしれない。
機能としてはfenix 3Jとほぼ同等。サイズは2mmほど小さくなっている。またベルトのデザインがよりビジネスシーンにマッチするように変更されている。
- 文字盤がアナログであること:△
Fenix 3J程度にはアナログっぽく見えるであろう。 - 表示される情報は日付・時刻など最低限がよい:〇
- 文字盤は白であること:△
Fenix 3Jと同じように設定できるであろう。でも白にしたらアナログ時計には見えないと思われる。 - ベルトが革であること、特に黒い革がよい:△
革に交換が可能である。
とはいえ、2017年2月現在まだAmazonでは売られていないので(英語版の並行輸入品はある)まだ時期尚早だと思う。
一番安いモデルのChronos Classicで、定価109,900円。
光学式心拍センサーを内蔵しているのがお得なポイントではあるが、現モデルのFenix 3J Sapphire HRは光学式心拍センサーを内蔵している。これは定価88,560円ではあるが、Amazonでは売価は57,921円とだいぶ安くなっている。
デザインが気に入ったというのでなければ今まだFenix Jを買う時期ではない。もう少し待つべきである。
もし、これを買ったらまたレポートしたい(買うのか?)
コメント
普通ウオッチと、スマートウォッチを付ければ良いと思います