エアロバイク用VRアプリVZfitを台湾観光プロモーションのイベントで使ってみた

イベントに参加するまでの経緯

台湾観光局が企画した台湾観光プロモーション「2023台遊館in原宿」というイベントがあった。

そのイベントで「台湾をVRでサイクリングする」というブースを予定しているとのことで、イベント会社から私のところにオファーがあったのである。
※こんな感じのオファー受け付けてます。こちらへどうぞ

台湾をVRでサイクリングするという企画にあたって、どんな設備を用意して、どんな準備をすればいいのかわからないのでサポートして欲しいとのこと。

VRのサイクリングアプリか・・・。

ZwiftはVR対応してないしなぁ・・・。
色々調べてみたのだが、VRでサイクリングできるアプリとしてはVZfitというアプリ一択しかなさそうであった。
私が元々持っていた、Oculus GoというVRヘッドマウントディスプレイで試してみることにした。しかし、残念ながらOculus Goには非対応。仕方がないのでOculus Quest2(現Meta Quest 2)を購入して試してみたのだ(ちなみに自腹である)。

お、VRが使える。あとは台湾のコースがあればOKだが・・・。あ、ある!
これでOKであった。

ちなみにコースはこんなにたくさんある。台湾だけでもこんな感じ。

たくさんある!

VZFitとは

もちろん日本のコースもたくさんある。
私の住んでいる周辺はこんな感じ。

日本だけで40ページあり、近辺だけみてもそこそこある。

実際プレーしてみるとどんな感じなのか?というと、残念なところも多い。動画を見てもらえばわかるだろう。

私の家の近所(というほど近くはないか・・・)を走ってみたところ。

連続で風景が変わるわけではなく、少し走るたびに画面が切り替わる。地面の近くの物体が走っているとぐにゃっと曲がる。といったかなりの違和感のある画像である。

結局このVZfitというアプリは実際に走行している動画を使っているのではなく、Googleストリートビューの静止画を加工して動画っぽくしているのである。
その割には動画っぽく加工できているのでかなり頑張っているといえなくはないが、まだ発展途上かなぁという感じはする。

とはいえ、まあまあ楽しめるという感じではある。

ちなみに戦車やレーシングカーなどに乗って敵と戦うというゲームもVZfitにはあるが、これはトレーニングというよりはシューティングゲームに近い感じ。わざわざエアロバイクに乗ってやらなくてもいいかなという感じである。

イベントの様子と経過

原宿駅に降り立つとこのイベント台湾観光プロモーション「2023台遊館in原宿」がめちゃPRされていてビビる。

こんなPRが駅中にたくさん。うまくいかなかったらやばい・・・。自宅で動作を検証していたものの、思いもよらない障害が起こるかもしれない。

作業は全部で3日間。
前日準備1日、イベント2日間である。

初日の準備の様子

FITBOXの箱

FITBOX準備中

FITBOX LITEというエアロバイクを2台調達して組み立て。
アルバイトの方がほとんどやってくれて楽だった。組み立てそのものより発泡スチロールの始末とかが大変なので、全部やってくれて助かった。

エアロバイクを組み立てたら、VRとエアロバイクをつなぐためのケイデンスセンサーを取り付けてやれば、組み立てそのものは終わり。
あとはデモ用のディスプレイを設置して、これで何をやっているのか他の人にも見えるようにしてやるという作業がある。
最初は、VRに実際に映っている映像をQuest 2のミラーリングという機能を使って、ノートパソコンを経由して、モニターに映す想定でいた。
しかし、ミラーリングはある一定時間操作しないと自動的に切れてしまうので、実際にVRでプレーしている様子を動画で撮影して(これはQuest 2の機能にある)動画ファイルをUSBメモリーに吸い上げて、モニターに差し込んでやって流すことにした。

さて、VRとエアロバイクの接続方法を知りたい方もいると思うのだが、詳しいインストール方法は後ほど説明するのである。

無事準備完了。

イベント開催日の様子

あいにくこの日は雷雨であったが、大雨であったのだが大盛況であった。

こんな感じである。
エアロバイクを2台並べてプレーしてもらったが、ひとり5分の制限をさせてもらったが、待っているひとが常にこんな感じ。

やった人の感想としては「面白い」とみんな言っていた。特に子ども。
「すごく楽しかった!」
「もっとやりたい」
と言っている子が多かったのでやっぱり楽しかったのだろう。はい、お子さんの運動不足を感じているそこの奥様、VZfitお勧めですよ。

前日のセッティングだけでなく、当日のお客様のお世話も仕事になっていて(うーん、それ聞いてないよ・・・)前日のセッティングと、当日2日間ずっと作業。
セッティングのときに「やばい、腰が・・・」となった。25年近く昔ギックリ腰をやったことがあって、これは来そうだという嫌な感じがあった。でもなんとか持ちこたえて翌日。

お客さん一人ひとりにペダルのベルトを巻いてあげたりして、ずっと立ったり座ったりしていたら、あ、やばい、来る来る、来そうだ、ああああ、ついに来た・・・。その場でついに動けなくなってしまったのである。
幸いにして終了1時間前ぐらいでお客さんも少なくなっていたので、アルバイトの人に任せて座ってなんとかやり過ごし、その日はコルセットと鎮痛剤を薬局で買い、夕方やっている鍼灸院で応急処置してもらった。

翌日も昼間ではなんとか誤魔化してなんとかなったのだが、やっぱり夕方動けなくなってしまい大変であった。電車に乗って帰れるのだろうか・・・。カミさんに車で迎えに来てと頼んだのだが、カミさんは高速道路を運転したこともないし、都内の運転もしたことがないということで、電車で休み休み帰った。

なんとか常磐線までたどり着けたので、グリーン車を確保して「これでなんとかなった」とひとまずホッとしたのであった。

VZfitを楽しむための設備・セットアップについて

だいぶ横道にそれたのだが、VZfitを楽しむための設備についてお伝えしよう。

1.エアロバイクなど室内自転車乗用器具

エアロバイクなしでも実は楽しむことができる。
ランニングモードがあり、両手に持ったコントローラーを振ると進んでいくというモードだ。
まあ、それでもいいのだがエアロバイクやローラー台があると、室内で自転車に乗って楽しめる。

エアロバイクならできれば長時間乗れる機種を選びたい。普通のエアロバイクは大体30分以内という時間制限があるからだ。
お勧めは、このイベントでも使ったAINEXT社のFITBOX LITEか、ハイガー産業のHG-YX-5006Sのどちらか。

FITBOX LITEは負荷のかけ方に磁力を使っているため、こすれないので完全に無音だし、消耗パーツがないのが長所。
短所としては負荷を一番軽くしてもペダルが若干重たい。普段全く運動をしていない人だと30分とか乗るのは厳しいかもしれない。ちなみに普通に漕ぐと60Wぐらいの負荷になるので、多少運動している人にとってはなんでもないが、そうでなければなれるまではちょっと大変かも・・・。

「結構ペダル重たいですね・・・」

と仰っている御婦人は多かった。それに対して、小学校低学年の女の子なんかでは嬉々として漕ぎまくって「すごく楽しい!いくらでも乗ってたい!」って言っている子もいたので、少し慣れれば大丈夫だと思う。

HG-YX-5006Sは、負荷のかけ方が摩擦式なので、摩擦をゼロにすると負荷がほぼなくなるので、非常に楽である。
欠点としてはフェルト生地を押し当てて負荷を作るので、フェルト生地が摩擦ですり減ることと、少しこすれる音がすることである。まあ、音に関してはほぼ気にする必要はないだろう。フェルト生地が減るのでこれは消耗品として定期的に購入する必要がある。毎日1時間乗るなら2年に1回ぐらい交換が必要になるかもしれない(まあ、安いのだが)。
あと、摩擦式はペダルを漕いでいて引っかかる感じがするので、漕ぎ心地としては磁力を使うFITBOX LITEの方がいい。値段はほぼ同等なのでどっちを買うかは好みの問題である。気に入ったデザインのほうを買えばいいのではないだろうか。

FITBOX
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2.ケイデンスセンサー

ペダルの回転をVRに伝えるセンサーである。

これは付属の輪ゴムを使ってペダルにくくりつけるだけ。
このセンサーがペダルの回転数を検知して、Quest 2にBluetoothで送信する。そうするとアプリ上で景色が動いていくわけである。

このMageneのセンサーは安いのだが、ちょっと反応が悪い個体がある。5つ中2つが反応が悪かった。こぎはじめて30秒ほど反応しないのである。一度反応してしまえば同じなのだが・・・。

ちなみにMageneのセンサーはVZfitのページではCheaper/Less reliable(安い・低い信頼性)という表記がなされている。
それが嫌であれば、VZfitで推奨のWahooのセンサーを買うといいんジャマイカ(買ったことないから知らんけど)。

3.VRヘッドセット

まあ、当然これを持ってないとできないので、一応紹介しておくのである。

Quest2の一番安いもので十分である。

4.近眼の人のみレンズ

近眼の方はこれが必要。右目用と左目用でそれぞれ自分にあった度数のレンズを買う必要がある。
メガネを掛けた状態でVRヘッドセットをかぶることはできなくはないのだが、眼鏡のフレームがゆがんでしまう可能性もあるのでレンズは用意しておきたい。
これは磁力でくっつくつくりになっているので、必要に応じて脱着が簡単である。

イベントのときは-4.00というレンズを用意した。

視力が0.1ぐらいの人だと楽しめないので、中等度近視のやや弱めの-4.0をつければまあ楽しめるという感じである。これで全員なんとかなった。

メガネの度がわからない方は、メガネを作ったお店に聞いてみれば教えてくれるはずである。
教えてくれない場合、0.4÷視力を計算すれば大体大丈夫。不安であれば少し弱めにしておけばいいだろう。この計算式であれば視力0.1の人であれば-4.00が適正となるが、-3.50を選べばいいと思う。

VZfitのセットアップについて

  1. エアロバイクにケイデンスセンサーを取り付ける
    ※センサーは電池を取り付けると電源が入るが、電池を取り外して取り付けるたびにケイデンスセンサーとスピードセンサーの機能が切り替わる。緑のLEDが点灯した場合は、スピードセンサーになっているので、一度電池を外して入れてやると今度は赤く点灯するので、そうなっていればOKである。ちなみにマニュアルはこちら
  2. VZfitをQuest 2にインストールする
  3. VZfitアプリ上からBluetoothデバイスをインストールする

これで終わりである。簡単!

最後に

家にいながらにして世界中をサイクリングできるVZfitはまだ未完成の感はあるものの、かなり楽しいアプリだと思う。設備もそれほど必要としないし。
とりあえずおためしだけなら1日10分は無料、1ヶ月1,190円である。また年間だと割引もある。

是非試してみていただければと思う次第である。試した感想などコメント頂けたら幸いである。

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