AmazonでFITBOX LITEを見る

2020年の7月にFITBOXの廉価版であるFITBOX LITEが発売された。

FITBOXの定価は49,800円、廉価版は29,800円(いずれも税込み)という価格で2万円もの大きな価格差がある。
これ以降、値段の高い方のFITBOXを通常版、廉価版のFITBOXを廉価版と呼ぶことにする。

我が家はFITBOXが発売された当初、通常版を買ったのである。
マグネット式にも関わらず、スムーズで引っかかりのない漕ぎ心地、身長が150cmに達しない人でも無理のない乗車姿勢がとれること、静音性能など非常に熟成度の高いスピンバイク(エアロバイクの一種)であると思ったのである。

ちなみにFITBOX自体のレビューはこちらなので参考にしていただきたい。

結論からいうとどちらが買いか?

ズバリ廉価版を買うことがオススメである!

通常版はAmazonでも楽天でも売られているが、廉価版はAmazonでしか買えないのは残念であるが、まあ仕方がない。

通常版と廉価版とどこが違うのか

廉価版は通常版と比べて省かれた箇所が3つある。

  1. ペダルが樹脂タイプだけしか付属しない
  2. ブレーキがない
  3. メーターがない

1.ペダルが樹脂タイプだけしか付属しない

通常版には2種類のペダルが付属する。
しかし廉価版では樹脂タイプのペダルしか付属しない。

スピンバイクFiTBOXに付属の樹脂ペダル
素足や靴下でも乗れる樹脂タイプのペダル。
靴が滑りにくいスパイクタイプ

このFITBOXはエアロバイクの種類の中でもスピンバイクに分類されるものだ。
スピンバイクは回転するホイールに重量がある。
ホイールとは自転車でいうところの、後ろのタイヤに相当する部分だ。
この後ろのタイヤの重量が非常に重たいのがスピンバイクで、この重さによって基本的な負荷が生まれる仕組みである。

さて、普通のエアロバイクはペダルを止めてもホイール部分は回転を続けるのが普通である。
ママチャリを考えてもらうとわかりやすい。ママチャリはひとたび走り出せば、ペダルを止めてもそのままタイヤは回り続ける。

これに対して、スピンバイクはタイヤに相当するホイールが空回りしない構造である。
ペダルを止めればホイールもぎゅっと止まるのである。
ところが、スピンバイクのホイールは重量が大きいので、いきなりは止まらない。もし、足をペダルから離すとペダルはホイールの回転が止まるまで動き続けるのだ。
もし、運動中に足が滑ってペダルから外れると、ペダルに足をぶつけたり、ズボンの裾が巻き込まれるといった可能性があるわけだ。
といったわけで、ほとんどのスピンバイクは靴が滑りにくく、つま先を差し込むクリップ付きのスパイクタイプのペダルが採用されている。

無酸素運動のようなキツイ運動をする人にはスパイクタイプのペダルが望ましい。体の限界まで追い込むようなトレーニングだと、超高速に回すため足が外れやすくなるし、気を失いそうなほどの運動強度だと、ペダルに足をきちんと載せるということにまで注意が回らなくなる。
ちなみに私も最初タバタトレーニングといった超高強度のトレーニングをスピンバイクでやったときは、終わった瞬間真横にぶっ倒れそうな感じであった。
こんなトレーニングをするならスパイクタイプのペダルのほうが安全ではある。

しかし、このスパイクタイプのペダルだと、素足や靴下では足の裏が痛くて乗ることができない。という欠点がある。
一般的にエアロバイクを買う人の多くはダイエットや運動不足の解消につかうことが多いのでこのようなスパイクタイプのペダルだと、わざわざ室内用の靴を履かないといけないので面倒なのである。

そこで、廉価版では素足でも乗れる樹脂製のフラットなペダルだけが付属している。
この樹脂製のペダルであるが、マジックテープで足を巻いてある程度固定できるようになっているので、足が外れる危険性はほとんどない。
また、もし足が外れたとしてもペダル自体が尖った部分のない樹脂なので、回転を続けるペダルが足に当たったとしても、巻き込まれたりといった問題はおこらない。というわけで、樹脂製のペダルだけでほとんど問題はない。

もし、高強度のトレーニングをするのであれば、社外品のスパイクタイプのペダルを別途購入すればよいだろう。
ペダルの軸の太さは2タイプある。この太さが違うタイプだと購入しても取り付けられないので要注意。FITBOXは9/16インチタイプである。

このペダルが、長さが調整できる固定用のベルトと、つま先を入れるトゥクリップがあり、ペダルの表面の凹凸がある中では、実売価格2,280円と最も安価だと思う。ペダルトゥクリップとベルトを別々に買えばもうほんの少し安くすることもできるが、面倒なのでこれがベストバイだと思う。

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2.ブレーキがない

こちらが通常版 赤で囲ってある部分がブレーキ
こちらが廉価版 ブレーキは省略されている

上の画像が通常版、下の画像が廉価版である。
通常版の赤で囲っている部分がブレーキである。
ブレーキはこれを手で下に押すとホイールを停止できる機構である。廉価版にはこれが省略されている。
スピンバイクの場合はペダルを回すのをやめても、ホイールが回っている限り、ペダルの回転が止まらないということはすでに説明したとおりである。
というわけで、急にペダルを止めたいといった場合にブレーキを使って止めることができる。

とはいえ、ペダルを回すのをやめれば30秒もしないうちに止まるし、ペダルを止めるように力をちょっと入れてやれば10秒もしないうちに止まる。
といったわけでブレーキがなくても全然問題ないのである。現に我が家では通常版を使っているが、私はこの機能を使ったこともないし、妻や息子はこのような機能がある事自体知らなかった。それくらい使わない機能なのである。

3.メーターがない

通常版は心拍数が測れるメータが付いていることがセールスポイントのひとつとして挙げられる。
3万円以上のスピンバイクやエアロバイクにはだいたい心拍数の読み取り機能がついていて、通常版もその例外ではない。

しかし、大体のスピンバイクやエアロバイクの心拍計は特定の位置を握り続ける必要がある。通常版もその例外ではない。

赤丸で囲っている部分を両手でしっかり握らないと、心拍数の計測ができない。
この部分を握っていると体が前傾姿勢となり、かなり体幹の力がないと疲れてしんどい。
大体の人にとっては椅子の上にまっすぐに座って、腕は太ももの上に載せるとか、ハンドルの横の手前部分を握ったりするほうが楽なはずである。といったわけで赤丸の心拍センサーを握り続ける姿勢を取り続けない限り心拍数が測れないので実用的とはいいにくい。
まあ、ほとんどのエアロバイクがそのようなつくりなので、FITBOXに限った話ではないのであるが。

メーターで読み取れる内容は心拍数だけではなく、走行距離、走行速度、走行時間、消費カロリーがわかる。
心拍数は最も重要で、運動の客観的な強度を測ることができるため、科学的なトレーニングには必須である。
距離と時間は運動量の目標として使える。
マラソンの場合であれば、毎日5km走ろうとか、〇〇公園まで行って公園を3周して帰ってくるといったように、自分で決めた距離を走るのは普通である。
あとは時間、1日30分走ろうといった時間で決めるノルマである。

ダイエットやマラソンのための基本的な走力をつけるためであれば、距離をノルマとして課すよりも、時間を基準とするほうが有用である。
ゆっくりでいいので時間を長くやったほうがいいからだ。

というわけで、心拍数、走行距離、走行時間はメータの中で重要な項目である。
それ以外の何も意味はないといってよい。速度はペダルの負荷が変えられるので、例えば時速20kmと表示されていても、運動強度を指し示す指標にはならない。消費カロリーも運動強度と連動していないので基本的にはでたらめである。これもFITBOXに限ったことではなく、他のエアロバイクにもいえることである。

さて、メータがないので心拍数、走行距離、走行時間といった重要な数値がわからないのだが、そこは走行距離を除いては社外品で簡単におぎなうことができる。

AmazonでEZONの心拍計付 スポーツウォッチを見る

このEZONの心拍計付スポーツウォッチは3,000円を切る超絶ハイコストパフォーマンスでお勧めである。この金額帯でちゃんとしたスポーツ心拍計はこの他にちょっと見当たらない。
胸につけるベルトに心拍センサーがついている。こんな感じで使う。

胸にベルトを巻くということで、ちょっと慣れないとうっとうしいが、腕の位置が自由になるのでこの方が楽なのである。Garminといった高級なスポーツ心拍計もこの方式を採用している。

私もこのスポーツウォッチを買ってみた。

6万円ぐらいのGarminのFenix 5Jを同時に装着して表示心拍数を比べてみたのだが、ほとんどズレがない(表示タイミングが違うので、そのズレはあるがこれは狂いではない)。非常に優秀である。

Garminと精度を比較検証してみた動画がこれである。
ちなみに14秒~19秒の間はEZONが無反応になっているが、それは2メートル程離れてみた結果。実際はこんなことはないのでご安心を。

EZONにはストップウォッチもあるし、時間は時計でも充分だ。
私の場合はアニメを3本見るというように時間だけ決めてトレーニングしているから、時間をはかる必要もそもそもない。
距離を測りたい場合はこれでは残念ながら無理だが、基本的には不要だと思う。私も毎日FITBOXを使っているが距離を意識したことは一回もない。

メーターの代わりにこのEZONのスポーツウォッチで充分である。

結論である

廉価版のFITBOXにプラスしてEZONのスポーツウォッチを買うのが、通常版を買うよりも使いやすいというのが結論だ。
スポーツウォッチを買い足しても、それでも通常版より17,000円ぐらい安いわけである。

あと下記の記事もエアロバイク(スピンバイク)について書いているので参考になるかも知れない。

エアロバイクを購入するべきか?買うならどのエアロバイクを買えばいいのか

エアロバイクを買ったらついでに買うといいかもしれないものについて

スピンバイクを使ったトレーニング法