私が愛用しているこの「ズボンが傷まない、テカらない乗り心地がいいNASAの博士発明のサドルカバー」というサドルカバーが非常によいのである。
自転車のお尻の痛みの対策として素晴らしいのである。クッション性を高めるのではなく、逆に滑りやすくすることで、特定の場所がサドルに当たり続けることを防止して、痛みを防ぐという全く異なる発想の製品だ。

Amazonのレビューも異常ともいえるほどよく、素晴らしい製品であると評価されている逸品である。
私はこの製品のファンで、以前の記事で何度かこの製品の製造をしている株式会社ケレコとやりとりをさせていただいていた。
下記の記事を書いたことがご縁で、メールをやり取りさせていただくようになったのである。

普通に考えると、日常的にママチャリに乗る人が使うというのが想定だろう。
そのような用途で使っても確かにいいものではある。
しかし、これにはもっといい用途がある。

それが私の提案である「室内自転車トレーニング」「ロードバイクによるロングライド」の用途である。

特にロードバイクでのお尻の痛みは深刻で、解決が難しい問題とされている。
それがたった1300円で解決する可能性が高く、革命的な製品だと私は考えている。

ちょっと話はずれるのだが、こちらのハサミを例に挙げて話をしてみたいのだ。
この種のハサミは実は最初はざるそばなどに乗せるための刻み海苔を切るために作られたそうだ。
刻み海苔は普通に売られているわけなので、家庭で刻み海苔をわざわざ切ろうなどというニーズはなかったのだろう。ほとんど売れなかったらしい。

ところが、これを家庭用の簡易シュレッダーとして売り出したところ、空前の大ヒットとなったという。

強いニーズが元々存在しており、それにこたえる製品が世の中に存在しなかったのだ。
個人情報保護の意識が高まりシュレッダーが欲しいと思う家庭が増えたのだが、オフィスと違って専門的な機械を使うほどの利用頻度はない。
手回しシュレッダーはあったが、それでもわざわざ1枚の封筒のあて名を処理するにはそれですら面倒である。

といったところで、このような製品がドンピシャにニーズにはまったのだ。

私が考えるにこの「ズボンが傷まない、テカらない乗り心地がいいNASAの博士発明のサドルカバー」という製品は、あくまで長距離で乗るといった用途に向いていると思うのだ。

何十キロも乗るとった用途では、高価なサドルを購入してでも何とか対策したいと考えている人が多いのである。

なので、この種の用途のために使うべきだと私は思っている。
そのために使うのであれば、大ヒットになりうる。

「長距離をスポーツタイプの自転車で乗るために使うという用途を提案したほうが売れるはずだ」ということを考えているということを伝えていたのだ。
そうしたら、新しいバージョンのスポーツ自転車用のサドルを試作して送ってくれたのである。

こちらの製品は株式会社ケレコという会社が製造しているのだが、その社長の柘植健司氏はNASAの研究所であるJet Propulsion Laboratoryに客員研究員として勤めていたらしい。経歴はネットをちょっと調べればすぐわかる。日本の発展を陰に日なたに支えてきたというべき経歴の研究者であった。

そんなおそれ多い方の作った製品である。

さて、乗ってみた。
実はその前からスポーツタイプのサドルカバーの試作品があって、それもいただいていたのだがそれよりもずっとよくなっていた。

検証した方法は約1時間、3本ローラーに乗って試してみたのである。
まず30分は普通の有酸素運動レベルで乗りその間、両手放しなど色々やってみた。その後タバタトレーニングで無酸素運動レベルの激しいトレーニングをしたのである。

スポーツタイプのサドルカバー試作品をロードバイクに取り付けたところ

スポーツタイプのサドルカバー試作品

スポーツタイプのサドルカバー試作品をロードバイクに取り付けたところ

  1. スタイリングに違和感がなくなった。
    前回のロードバイク用のサドルカバーの試作品これが以前のバージョン。
    サドルにピッタリフィットする形状になったので、スタイリングをあまり損なわなくなった。
    特にロードバイクは趣味性の高い乗り物で、スタイルも性能の大きなファクターともいえる。
    スタイリングを大きく損なうのであれば、使うのに躊躇せざるを得ない。ところが、サドルにピッタリフィットする形状になったことで、スタイルをあまり損なわなくなった。
    これくらいであれば乗ってしまえばほとんど見えない程度となった。また、見えたとしてもかっこ悪いとまでは言えないぐらいになった。今後はサイクルジャージなどを参考にしてデザインをすれば、それもまたファッションとして逆に価値になるかもしれない。隠すのではなく見せるというようにパラダイムが変わったら面白いだろう。
  2. 力が逃げにくくなった
    今まではお尻が痛くならないかわりに、力が逃げやすくなるきらいが多分にあった。
    しかし、フィット感が増したことでそれはあまり感じられなくなった。
  3. 安定感が増した
    3本ローラーに乗って両手放しをすると、お尻の位置がだんだん前にずれてくる感じがして落ちそうな不安感があった。
    しかし、サドルとほぼ同じサイズになったことで、フィット感が増してこの種の影響が大きく軽減した。

という感じでいいことづくめである。
お尻の痛みという意味では、以前のものと変わらないレベルだと思える。フィット感が増したのに、痛みを予防するという意味でまったくといっていいほど性能が犠牲になっていない。

これはあくまで自分の主観にすぎず、データをとるようなこともできていないのだが、私としてはさらに非常に素晴らしい進歩をしたと思っている。

是非、一日も早く製品化してほしいものだと願っている。