2016年11月25日に、東京近郊のサイクリングロードとして有名な「りんりんロード」と、霞ケ浦を一周する「霞ヶ浦サイクリングロード」がつながったのである。
日本一の長さのサイクリングロードの出現である。
りんりんロードは40km、霞ヶ浦サイクリングロードは136km(霞ケ浦大橋を使って近道を通れば94km)、この二つが接続したのだ。なんと総延長176km!都道府県の魅力度最下位といわれる茨城県なのだが、このサイクリングロードはまごうことなく日本一である。
ロードバイク乗りだけではなく、レンタサイクルがあるのでこれで乗っている人が実に多い。ママチャリのレンタルもあるが、ぜひロードバイクやクロスバイクといったスポーツバイクを借りて乗ってみてほしいものである。
1.つくば霞ケ浦りんりんロードの楽しさとは
- 廃線跡というのが萌える!(旧りんりんロード)
りんりんロードはもともと筑波鉄道という私鉄の路線であった。それをそのままサイクリングロードにしたわけである。ホームといった遺構が残っていて、実に趣深い。このホームの遺構を残して休憩所が作られているのが実によい。休憩所の写真は下に掲載したのでご覧くださいである。 - 景色がよい(旧りんりんロード)
桜の季節などは最高である。
私は桜の季節に行ったことがあるが、散り始めていたのでいい写真がないのでお借りしました。写真がうまい人はうらやましい。
(※そこにロードがある限り桜のつくばりんりんロード)
虫掛休憩所
雨引休憩所
りんりんロードのいたるところに桜が植えられており、季節になると満開の桜の中を走ることができる。 - ひたすら平らだ!
自転車の初心者にとっては坂は嫌われものである。茨城県県南部はほとんどが平坦地である。
そのなかでも、このサイクリングロードはまったく坂がない。ほぼ平らである。 - トイレが充実している(旧りんりんロード)
りんりんロードの全長は40km、その間に8か所休憩場所があり(小田城跡を含む。自転車専用の休憩所ではないが、休憩設備として非常に充実している)いずれもトイレがある。比較的きれいに清掃されているのがよい。 - 走りやすい
土浦から岩瀬までつながるりんりんロードは自転車専用道なので自動車が通らない。また休日ともなると自転車やランナー、犬の散歩などでごった返す荒川サイクリングロードと違い、非常に空いている(犬の散歩をしている人は自転車からはマジ怖い。リードは自転車乗りを事故らせる罠ではないか?と思えるほどだ)。
ゴールデンウィークといった繁忙期でも混むというほどでは全くない。 - 人々が自転車乗りに優しい
茨城のこのあたりの人は実に自転車乗りに優しいのである。
ちょっと道に迷ったときなどに、自転車から降りてきょろきょろしていると、
「どちら行きますか?」
って聞いてくれたりする。丁寧に教えてくれたりするわけだ。
あとは、地元の小中学生「こんにちは」って挨拶してくれる。素晴らしいわ。 - 自転車が借りられる
数年前はママチャリかなんちゃってマウンテンバイクしかなかったが、今はクロスバイク、本格的なミニベロ、ロードバイクも借りられる。100台以上用意しているため、ゴールデンウィークといった繁忙期でも借りられる。
この記事を読んでいる人は、スポーツ自転車に乗ったことがない人が多そうなので少しだけ解説する。スポーツ自転車は本当に楽しい。ママチャリと同じだけ漕ぐと誇張ではなく倍以上の距離を進める。ママチャリだとせいぜい普通行動半径は数キロ程度だが、スポーツ自転車であれば、時間が半径数十キロメートルまで行動できる。全く違う乗り物である。氷の上をすべるかのようななめらかな爽快感を味わってほしいものである。 - 自転車の故障の際に安心
周辺にサポートステーションという自転車の工具を置いた施設が多数ある。
なんとそれだけではない。公営のレンタサイクルを借りた場合、自転車が故障したら、所定の連絡先に電話をするとトラックに乗って助けに来てくれるのである。
特にスポーツ自転車はタイヤが細いので、パンクをする乗り物なのである。パンクはつきものなのだ。
趣味でスポーツ自転車に乗っている人は、パンク修理工具を携行し、自分で修理するのが普通である。しかし、レンタサイクルで借りる人の場合は工具なんか持ってないし、また修理もできないのが当たり前である。
というわけでパンク修理もやってくれるわけである。費用はというとこれが驚くことに「無料」なのである。これは実際に担当の人に聞いたのであるが「県の事業として行っているので無料である」とのことでなのである。土浦にあるラクスマリーナから場合によっては潮来のあたりまで救援に行くこともあるそうなのだが、それでも無料。大変である。
2.借りられる自転車の詳細
2-1.スポーツバイクでは借りられる車種
電動アシスト付クロスバイクとタンデム自転車を除き、メーカーはGiant社。Giant社は台湾のメーカーであるが、世界一の自転車の生産メーカーであり、自転車競技などでも高い実績を残している。
コストパフォーマンス、基本性能が高いことで知られており、買うとすれば非常に無難な選択である。
カテゴリー | 車種 | 料金 | 定価 | 解説 |
ロードバイク | PROPEL SLR2 | 2,000円 | 195,000円 | ロードバイクとして必要十二分の性能、空気抵抗が少なく平地走行に向いた車種 |
クロスバイク | ESCAPE R3 | 1,500円 | 55,000円 | クロスバイクのド定番。街乗り最強と言われるほどの軽快さ、実用性を誇る |
クロスバイク | ESCAPE RX4 | 1,500円 | 57,000円 | 街乗りよりスポーツ走行を意識して作られた車種街乗りもこなせる |
クロスバイク | Liv Thrive3 | 1,500円 | 62,000円 | 身長150cmに満たない女性でも無理なく乗れる苦心の設計。素晴らしい |
ミニベロ | IDIOM 2 | 1,500円 | 63,000円 | タイヤが小さいスポーツ自転車。小さいのにかなり早い。漕ぎ出しの軽さは最高 |
キッズバイク | XTC JR 1 24 | 500円 | 42,000円 | 子供用の本格的なマウンテンバイク |
電動アシスト付クロスバイク | MIYATA CRUISE | 3,000円 | 269,000円 | 一回の充電で最高115km走れるスポーツタイプの電動アシスト自転車 |
タンデム自転車 | TANDEM SPORT | 4,000円 | 160,000円 | 二人乗りの自転車。かなりスピードが出るらしい。2台しかないので早めの予約を推奨 |
ロードバイク:ツールドフランスといった長距離を走る自転車競技で使われる自転車。上級者になると時速30kmで100kmほどの距離を走行できるほどの性能がある(あくまで上級者になるとね・・・)。
写真:Giant PROPEL SLR2
クロスバイク:山や未舗装の場所を走るマウンテンバイクという自転車がある。このマウンテンバイクをベースにして街乗りができるような設計を施した自転車。一般的な用途としては、スポーツ自転車の入門用として使われる。あるいはロードバイクを所有ししている人が街乗り用にセカンドバイクとして使うことも多い。性能としてはロードバイク程ではないが、ママチャリとは比べ物にならないほどの軽快さ、速度を味わうことができる。
写真:Giant ESCAPE R3
ミニベロ:小口径車などともいわれ、タイヤが小さいのが特徴の自転車。タイヤが小さいので一見すると、こいでもあまり進まなそうに見えるがそんなことはない。ちゃんとしたミニベロであれば、クロスバイクと同様ママチャリとは比較にならない軽快さ、速度が味わえる。よく街の自転車屋で売っているミニベロは大体がゴミみたいな性能しかないが、ちゃんとしたミニベロは全く違う。ミニベロって進まないって思っている人は一回ちゃんとしたものに乗ってみると考え方が変わると思う。
タイヤが小さいので分解するとコンパクトになるため、電車に積んで旅行先でサイクリングをする(輪行)といった用途に向いている。また、タイヤが小さいため漕ぎ出しの際のペダルが軽いためしょっちゅう信号待ちで止まったりするような街中での走行は楽であることも特徴だ。しかし、高速を保つのは疲れるため長距離を乗るのには向かない。
正直、信号も歩行者もほとんどいないこのサイクリングロードでこれを借りる理由はないと思う。乗ってみたいというのであれば別に構わないのだが。自分は次は興味本位で乗ってみたいとは思う。
写真:Giant IDIOM2
2-2.実際に借りてみた
妻にはGiant Liv Thrive3(サドルカバーは自前で持ってきたもの)、私の分で借りたのはGiant ESCAPE R3である。
なんとLiv Thrive3は新車だった。
この日は妻と一緒に乗るということで、自分のロードバイクは持参せずに一緒に借りることにしたのだ。ただでさえ自転車に不慣れな妻と一緒に乗るため、こちらがロードバイクだとさらに差がついてしまう。だから同じような性能の自転車にすることにしたわけである。
実際に乗ってみるとESCAPE R3も整備の状態がよく非常に快調だった。クロスバイクの代名詞ともいえるだけあって走行性能もなかなかだ。軽快な走行感はロードバイクとそれほど変わるものではない感じである。
Liv Thrive3もちょっと乗ってみたが、これも悪くない。ブレーキがTEKTROということであまり利かないかと思っていたが、意に反して強力に止まるのは驚いた。
※後日ロードも借りてみた。
2-3.レンタサイクルについている装備
2台に共通してついていた装備は以下の通り。
- ライト
- ワイヤーロック
- ボトルホルダー
これがついていた。またヘルメットも借りられるので、すぐに手ぶらで行ってすぐ乗れると考えてよい。
しかし、注意点が2つある。
1つは手袋である。転んだ時に手袋がないと手のひらを激しくすりむいてしまうので、手袋は最低限持参すべきである。
軍手でもよいので持って行った方がよい。また、ここで用意されている車種はアルミなので路面の振動を激しく伝えるので、手が痛くなる可能性がある。手袋があれば手の痛みを軽減できる。
2つ目は鍵である。チェーンロックの番号はレンタサイクルを一度借りた人であれば知っているので、防犯上不安である。
せめてこの程度の鍵と併用したいところである。このcropsの鍵はワイヤーが細くペンチなどの工具で簡単に切断されそうに見える。しかし、ペンチで切ろうとしてもグニグニとワイヤーが刃の間に逃げてしまってなかなか切れないそうである。
強い鍵であることができれば望ましいのだが、鍵の強度と重量はほぼ比例するので荷物を少なくするためにこの程度の鍵を携行することをお勧めしたい。
Liv Thrive3にはサイクルコンピューターが付いていた。
サイクルコンピューターとは速度や走行距離などがわかる計器である。
走行5kmの時点で見たところ。ちなみに、今までの総走行距離も5kmだった。買って初めて乗ったのが我々のようであった。
ちなみにESCAPE R3は常陽銀行からの寄贈の品であるらしい。
今度生まれ変わってまた家のローンを組む時には常陽銀行で借りることにしますw
3.つくば霞ケ浦りんりんロードのお勧めコース(サイクリングが初めての人向け)
3-1.車で来てスポーツ自転車をレンタサイクルで借りて乗ってみたい人には
コース1:りんりんロードを楽しむなら
土浦市の霞ケ浦湖畔のりんりんスクエア土浦から筑波休憩所往復:全行程約45km
車でりんりんスクエア土浦まで行く。無料駐車場がたくさんあるので駐車できない心配がない。
ここで自転車を借り、りんりんロードを北上してゴールまでちょうど半分の筑波休憩所まで行く。往復約45km程度。朝の9時に借りて、5時までに返却しないといけないのでこの程度がよいだろう。
食事は彩食工房ひるくらいむ(No.109)を一回話のタネに食べてみるのがよいだろう。
コース2:霞ケ浦を楽しむなら
りんりんスクエア土浦から行方市観光物産館こいこい(No.44):全行程約40km
りんりんスクエア土浦で自転車を借り、霞ケ浦の北岸をひたすら走るコース。景色はちょっと単調だが超おすすめ。その理由は下記の4つ。
①ゴール地点にある虹の塔からの眺望が楽しめる。
②片道ちょうど20kmちょっとと手ごろな距離。
③片道だけ行って、帰りが面倒になったら行方市観光物産館こいこいで自転車を返却可能。関東鉄道のバス路線があり、15時台と18時台に1本ずつではあるが土浦駅行きがあるので(2017年5月現在)バスで帰ってこられる。
④昼前ごろに行方市観光物産館こいこいにつけるので昼飯の時間にちょうどいい。
3-2.電車で来てスポーツ自転車をレンタサイクルで借りて乗ってみたい人には
コース1:りんりんロードを楽しむなら
まちかど蔵・大徳(No.26)から岩瀬休憩所:全行程約40km
土浦駅からまちかど蔵まで徒歩で行き自転車を借り、りんりんロードを北上し全線踏破したあと、岩瀬休憩所で自転車を返却する。その後岩瀬駅から電車に乗って帰宅する。
食事は彩食工房ひるくらいむを一回話のタネに食べてみるのがよいだろう。
ちなみに岩瀬駅であるが何もないw
こんなところである。でも全線踏破したという達成感は味わえるだろう。
コース2:霞ケ浦を楽しむなら
3-1のコース2を楽しむ方法もあるが別のコースもある。
水郷潮来観光協会から行方市観光物産館こいこい:約40km
というコースだ。
潮来駅にある水郷潮来観光協会で自転車を借り、行方市観光物産館こいこい(No.44)で自転車を返却してバスで帰るコースだ。前述3-1の通りバスがあるので帰宅も問題ない。問題は食事をする場所である。霞ケ浦の北岸は実に何もない。
おそらくは天王崎公園からさらに300メートルほど行ったところにあるしをみ食堂一択であろう。カツカレーとか「大食い選手権ですか?」っていうような量である。自転車乗りの間ではそれなりに有名な店である。時間が難しく9時に潮来駅を出発した場合、10時半前頃にしをみ食堂についてしまうので開店前である。11時開店なので潮来駅を10時過ぎに出るか、あるいは食事をとらずにゴールまで一気に行くかである。
お勧めは一気にゴールの行方市観光物産館こいこいまで行ってしまうことである。9時に出ればのんびり行っても、2時には到着できるだろう。それからゆっくりご飯を食べて3時台のバスに乗るのがいいと思う。
4.つくば霞ケ浦りんりんロードのお勧めコース(サイクリングに慣れている人向け)
4-1.車で来てスポーツ自転車をレンタサイクルで借りて乗ってみたい人には
コース1:りんりんロードを楽しむなら
全行程約90km
車でりんりんスクエア土浦まで行く。りんりんスクエア土浦は無料駐車場がたくさんあるので駐車できない心配がない。
ここで自転車を借りりんりんロードを北上して終点の岩瀬休憩所まで行く。
食事は彩食工房ひるくらいむで食べてもよいのだが、ひるくらいむは注文してから出てくるまでが残念ながら遅いのである。5時までに自転車を返却しないといけないので、もっと早く食べられるところにするのが望ましい。岩瀬休憩所まで午前中に行き、帰りの道で「アメリ」に寄るといいと思う。昭和の雰囲気の漂う喫茶店で好きな店である。
あるいはもっと余裕があれば「さらん」まで行きここで食べる。ここまでくれば、全行程の4分の3踏破しているので気が楽だろう。
ここも好きな店である。すごく入りやすい雰囲気で落ち着く。
ちなみに岩瀬駅から南下するという方法も考えられなくはないが、岩瀬駅には駐車場が7台分しかないので止められないということが考えられる。なのでりんりんスクエア土浦から北上するのがお勧めなのである。
コース2:霞ケ浦を楽しむなら
りんりんスクエア土浦から霞ケ浦を一周する:全行程約86km
車でりんりんスクエア土浦まで行く。無料駐車場がたくさんあるので駐車できない心配がない。ここで自転車を借り霞ケ浦を一周する。一周は霞ケ浦大橋を使うパターンだとかなり近道になるので、大橋を渡った方がよい。大橋を渡らない場合だと120kmの行程になるので、レンタサイクルを借りた場合だと時間的な制約がかなり厳しいだろう。よっぽど脚力がないと5時までに時間切れになる。
どっちの向きで一周するか?は風向きで考えた方がよいだろう。
茨城県の風予測で時間別の風向きの予測を見ることができる。午前と午後で風向きが変わる場合はよくあるので、できる限り常に追い風になるような向きを選択するのが望ましいだろう。
食事は権現山公園近くスタートからゴールのほぼ中間地点のMarchu洋食屋で食べるのがお勧め。ちょっとだけお高いのであるが、隠れた名店である。
4-2.電車で来てスポーツ自転車をレンタサイクルで借りて乗ってみたい人には
コース1:りんりんロードを楽しむなら
基本的には4-1のコース1と一緒である。
電車の場合であれば岩瀬から南下して霞ケ浦でUターンして帰るという方法もあるが、岩瀬は水戸線ということもあり本数が少ない。また東京からくるとなると不便だ。
とはいえ岩瀬駅が便利であればこちらから行ってもよいだろう。
コース2:霞ケ浦を楽しむなら
まちかど蔵・大徳から霞ケ浦を一周する:全行程約90km
この方法がオーソドックスだろう。基本的には4-1のコース2と一緒である。
電車の場合であれば、もう一つ方法がある。
まちかど蔵・大徳から潮来駅:全行程約60km
まちかど蔵・大徳で自転車を借り、霞ケ浦の南岸を走り、69権現山公園まで行ったら潮来市サイクリングロードに乗り潮来駅の水郷潮来観光協会で自転車を返却する。
潮来のあたりは食事をするところがたくさんあるが、そこまでは食べるところがほとんどないので、携帯できる食料を持ち歩いて補給しながら行くしかないと思う。
5.上級者向け
詳細なマップはこちらを参考のこと
コース1:筑波山を登ってみる
自動車の場合はりんりんスクエア土浦・電車の場合はまちかど蔵・大徳(S-056)から筑波山を経由して、岩瀬休憩所まで行き出発地点に戻る
彩食工房ひるくらいむの脇をかすめて不動峠をアタックする。さらにはつつじが丘を抜けて、筑波山神社まで行く。かなりきつい。私は一回だけこのコースを通ったことがあるが、死にそうになったのでもう二度と行かない。
コース2:霞ケ浦大橋を使わず一周する
自動車の場合はりんりんスクエア土浦・電車の場合はまちかど蔵・大徳から霞ケ浦を一周する:全行程約120km
制限時間内に回るためには平均時速20km以上で走らないといけない。脚力がないと難しい。大体において霞ケ浦湖畔は風が強いので、向かい風になったりするとこいでもこいでも進まないという状況になる。上級者であれば時速30kmで巡行できるので何でもないのだろうが、普通の人には無理である。
6.せっかくだったらここで食べろ!2選
たった2選であるw
旧りんりんロードのあたりには2軒、行ってみた方がいい店がある。
6-1.彩食工房ひるくらいむ
彩食工房ひるくらいむのご主人がロードバイク乗りで、店の一階にたくさんロードバイクが置いてあってなかなか面白い。
1階はフリースペースのようになっていて、店主の自転車がいっぱい置いてある。自分は写真を撮ったものがないので、しおいんですけどさんのブログからお借りしました。とても面白い自転車のブログなので必見です。ちなみに現在はしおいさんが写真を撮った時よりさらに自転車が増えている。
店の脇にあるガレージである。
魔改造されたママチャリが、固定ローラーにセットされているw
ホイールはDT SWISS、コンポーネントはシマノのSORA(だったと思う)。乗ってみたい!
景色がよくコーヒーがおいしい。
食事に関しては定食メニューは常に3つしかない。スペアリブの定食・オムライス・カレーライスである。
この3つしかないのであるが、オーダーしてから出てくるまで時間が30分以上かかるものだと思っていた方がよい。もっと早くパッパッと出てくるととても助かるのだが・・・。
でも、かわうその自転車屋さんというコミックがあって、これを読んでいると時間がつぶれるのでまあ構わないっていえば構わないのであるが、時間が惜しいときには行けない。あと座席数が少ないこと、臨時休業がときおりあることも注意点である。
6-2.手打そば ゐ田
手打そば ゐ田はりんりんロードからはちょっと距離がある。
オーダーしてから出てくるまで1時間は大体かかる。
高い。
めちゃめちゃ不便な場所にある。
でも時間があったら絶対行け!というぐらい推したい店である。そば屋ってものに対する考え方が根底から覆るほどおいしいそば屋である。古民家を改造した趣のある店舗。急斜面で有名な北条の街並みに面しており、とても行きにくいがそこがまた到達難易度が高くてそそる店である。写真はRETTYから引用しました。
ひっそりと政治家の人とかもお忍びで来ているらしい。
お勧めは鴨汁そば(2,500円)である。高いけど、絶対食うべしである。
これを頼むと、店主が食べ方の講釈をしてくれるのである。これが実に楽しい。
6.Q&A
勝手にQ&Aを作ってみた。
6-1.初めてスポーツ自転車に乗るのですが大丈夫でしょうか?
公道に出る前に少し練習した方がよい。
乗り方、降り方がママチャリとちょっと違うためである。クロスバイクの乗り方・降り方をマスターしようこちらを参考に練習しよう。大丈夫、5分も練習すれば慣れる。
また、りんりんロードであれば自動車が全く通らないので全く危険がないので大丈夫。霞ケ浦の周辺は自動車も通るのでちょっと心配。初めてスポーツ自転車に乗るのであればりんりんロードに行くべしである。
6-2.40kmなんて長距離乗れるかどうか不安です
ママチャリで10km乗れれば、スポーツ自転車で40kmを乗ることは体力的にはできる。ちなみに我が家の息子の例であるが、中学生の時に初めて一緒にサイクリングに出かけたときに、軽く霞ケ浦一周することができた。スポーツ自転車なら大丈夫である。
問題はお尻の痛みだろう。スポーツ自転車のサドル(椅子)は固いので、慣れないとお尻が痛くなる。これは誰しも最初はそうなるものでいたしかたがない。
ときおりたち漕ぎを交えながら乗ることで、なるべく痛くならないようにするしかない。あとはスポーツ自転車用のインナーパンツを履くことはすごく痛みの軽減に効果がある。
こちらは男性用
こちらは女性用
このようなパンツを履くのである。注意点としてはこれは必ず素肌の上に履き、下には下着をつけないことである。このパンツのクッションが直接肌に触れるようにしないと効果がない。この2つは安いが実際に我が家で使っていて効果検証済みである。
6-3.自転車が壊れたらどうすればいいのでしょうか?
公営のレンタサイクルの場合は電話すれば救援に来てくれることはすでに書いた。
しかし、公営のレンタサイクルを使わなかった場合は自分で対処する必要がある。さて、前述のように圧倒的に多い自転車の故障はパンクである。スポーツ自転車はママチャリと違いタイヤが細いので、段差に無造作に乗り上げるとパンクしてしまうことがよくある。
とはいえ、このサイクリングロードには段差がない。また、貸し出しているクロスバイクは28Cという比較的太いタイヤなのでパンクしにくい。そのため問題になることはほとんどないと思う。しかし、それでもパンクすることは考えられなくはない。一番いいのは、自分で修理できるようにしておくことである。
このサイクリングロードの周辺には自転車サポートステーションと呼ばれる工具を用意した施設がある。空気入れ、タイヤレバー、チューブさえあれば比較的簡単にパンクの修理ができる。この動画がわかりやすい。
自転車サポートステーションまで自転車を押していけば何とかなる可能性が高い。そこのお店の人が助けてくれるかもしれない。
それでもどうにもならないときは、サイクルレスキューショップを利用しよう。14か所あるショップのうちどれれかが近くにあればラッキー。押して行って修理を依頼する。もし、近くにない場合でも、9か所ある出張修理対応のお店に連絡して来てもらうという方法もある。
6-4.疲れて途中でギブアップしたくなったらできますか?
サイクルレスキュータクシーというものがある。自転車を積んで一緒に移動できるタクシーである。
5つの会社がこのサービスに対応している。万が一の時はある程度お金を多めに持っておけば何とかなる。
7.その他雑感
徐々に施設の拡充が進んでいる。土浦のラクスマリーナのあたりにりんりんポート土浦という施設もできた。
シャワーなどが使える。
中はこんな感じ。
この写真は公式ページよりお借りしました。
面白いものとしては、自転車用品を売っている自販機がある。
これは面白い。
チューブやタイヤレバー、補修用パッチ、クリート、補給食を売っている。
建物の屋上があって登るとこんな感じ。
なんかなあ、箱もの行政感があるねえ。自販機とシャワー室だけある掘立小屋でいいのにと思う。
近年茨城県は自転車に力を入れていて、土浦市は自転車施設に非常に力を入れている。でも、これは失敗するような気がしてならない。
自転車乗りは金を地元にあまり落とさないし(荷物持てないからね)、これらの設備やつくば霞ヶ浦りんりんロードの維持費を捻出できないのではないか?と思うのである。
もっと持続可能な方策を探る必要があるだろう。
8.終わりに
どうです?レンタサイクルを借りていってみたくなったでしょ?というわけで行ってみましょう。
でも、レンタサイクルは数日前に予約する必要があるので注意。
予約はラクスマリーナ029-822-2437(9:00〜17:00)までどーぞ。ってCMかよ!
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