初めてまともにサイクリングに出かけ爽快感を感じつつそして迷子になる

我が家から10㎞程乗るとつくば市である。
つくば市は南北を貫く幹線道路は並木道になっていて自転車専用通行帯が設けられている。

これに乗って筑波山の方まで行ってみたのだ。
(筑波山に登ったわけではない。念のため・・・)
さすが研究学園都市だな。
自転車にやさしい街づくり。

素晴らしい!

それで片道20kmほど・・・。
その辺まで行くと自転車専用通行帯はなくなって普通の道路になる。

そして帰宅。

同じ道を帰るのもつまらんと思い、行ったことのない道を通ってみることにする。

「意外に近くなのに、知らない道があるもんだなぁ」

灼熱の太陽が降り注ぐ中、自転車をこいでいたのだが本当に快適だった。

自転車に乗っていると風が涼しく、筑波山といった景色が見え、本当に爽快である。
実に爽快である。
ママチャリでは絶対に味わうことのできない空気感。

アイスホッケーの玉(あれなんて言うのだろう?)に乗って道路を滑って行くようなそんななめらかな滑走感!

きもちいいいいいいいい!

って感じ。

そしてこんな感じ。
キターーーー!!脳に山盛りの多幸感が!

これは、「じこまん」(玉井雪雄作)というロードバイクというアリ地獄にハマってしまった中年の漫画家が自分自身の悲喜劇を描いた漫画である。

激おもろい。

Kindle版だと何と69%オフということだったので買って読んだら面白いのなんのってまあ。

ロードバイクに乗っていらっしゃる方であれば「あるある」が多すぎて首が痛くなるような本である。

趣味の世界にまで縦社会を持ち込むなんてあちら側は

実際自転車に乗ってみると

いやーーん、すごくわかるわぁ。

って感じである。
こんな感じが素敵な一冊で未読の方は是非一度読むことを激しく推奨する次第である。

さて、帰り、しばらくは快走モードだったのだが・・・。

「むむむ・・・、道に迷った・・・」

多分こっちだろう、と思いつつ適当に走る。
しばらく走ったのちに道路の地名の案内標識を見ると、全然明後日の方角の地名が書かれていた。

仕方がない。

カバンからタブレット(DoCoMo SHARP/SH-08E)の端末を取り出してナビを動かす。

むむむ、日なただからよく見えない。
日蔭に移動する。
温度保護のため暗くなっているのだ。

やっぱりよく見えない。

そして挙句の果てには、

「高温のため緊急停止します」

とメッセージが出てシャットダウンしてしまった。

ぐぬぬぬぬ。

冷ましたいのだが、涼しい場所がない。

20分ぐらいして少し冷めたので、家の方角を調べた。
5分ぐらいでまた止まってしまったのだが、とりあえず大体の方向はわかった。

30分程走って、見知った地名が書かれた案内標識が出てきたので、何とか帰れそうなあんばいになってきた。

すでに50kmぐらい走っていて、疲労困憊である。
路面からの突き上げがドツドツドツドツと来るので、手のひらはパンパンに腫れて(いるような気がした)痛いし、お尻も衝撃で痛い。

どれだけ距離を走れば帰れるのかよくわからないのがとてつもなく不安。

ナビ欲しいなあ・・・。
新たな物欲の萌芽である。

でも何とか帰ることができた。
その距離およそ70km。

結果的にかなり走ったものだ。

平均速度、約14.5km。

いと遅し。
でも、100kmという目標には期せずしてだいぶ近づいたのであった。

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