GARMIN Fenix 3Jはサイクルコンピューターとしても最強だ!

Garmin Fenix 3J Sapphire(ちなみにフェニックス3Jと読む)というマルチスポーツ対応のスマートウォッチを買ったのだ!
これがもうハチャメチャにすごい!

お値段は私が買ったのはAmazonで63,912円(税込み)。楽天の最安値が64,000円なのでそれよりちょっとだけ安い。
確かに高い買い物ではあったのだが、それだけの価値は絶対にあると断言するのである。これほど心ときめくデジモノはちょっとなかった感じである。

自転車に乗るときはGarmin EDGE 520Jという超高機能なサイクルコンピューター(最上位機のGarmin EDGE 1000Jと比較してナビ機能がないだけ)を使っていた。

しかし、完全にEDGE 520Jの出番はなくなってしまったのである。

EDGE 520Jとの機能の比較

ガーミンの公式WEBサイトを見てもよくわからない部分もあり、実際に操作して確認した部分もある。
というわけで必見である(本当か?)。

まずは比較表である

fenix 3Jはマルチスポーツ対応ということでランニングやスイミング、ゴルフといった様々なスポーツに対応している。
そのため非常に多機能なのだが、この記事ではサイクルコンピューターとして使うことを想定して、機能について検証してみる。
ナビのない高機能機であるEDGE 520Jと比較してみた結果が以下の表だ。

機能分類機能fenix3JEDGE 520J
ハードウェア解像度①218x218pixels200x265pixels
最大表示項目数②48
重量③Silver 約82g
Sapphire 約186g
約60g
稼働時間約20時間
(GPSモード)
約15時間
防水④100m完全防水日常生活防水
衛星測位GPS
GLONASS
みちびき
GPS
GLONASS
みちびき
電子コンパス⑤×
気圧高度計
加速度計⑥
温度計
ANT+接続
Wi-Fi接続⑦×
Bluetooth接続
Di2接続⑧×
表示機能タイム・速度・距離
ケイデンス
心拍数
パワー
サイクリング
ダイナミクス⑨
×
消費カロリー
温度
高度
時刻
簡易ナビ
トレーナー⑩×
トレーニングPCでのトレーニング
メニュー作成
PCでのトレーニング
カレンダー作成
インターバル
トレーニング
距離・タイムなどの
ターゲット設定
仮想パートナーとの
競争機能
VO2max測定
(最大酸素摂取量)
リカバリー
アドバイザー
自動ラップ
セグメント機能⑪×
その他Live tracking
ConnectIQ

機能が異なる項目についての解説である

機能が異なる部分について解説してみよう。

①解像度

一見すると2機種ともに対して変わらないように見えるが、実は大違い。

Fenix 3Jは液晶の形状が円形なので、同じ縦横のピクセル数の四角形に比べるとだいぶ液晶パネルが小さいのである。
といったわけで、液晶パネルの総ピクセル数(あくまで計算上ではあるが)で比べてみる。

Fenix 3J: 37,325ピクセル
EDGE 520J: 53,000ピクセル

かなりの差になる。約42%ほどEDGE 520Jの方がピクセル数が多く、表示できる情報量が多いことがわかる。

②最大表示項目数

ここがEDGE 520Jの優位性が大きい部分である。
EDGE 520Jは8項目表示できるのに対して、Fenix 3Jは半分の4項目しかない。

ガーミンFeni3Jをサイクルコンピューターとして使っている図

ガーミンEDGE520J

画面の見やすさは圧倒的にEDGE 520Jが上である。それにしても汚い写真だw

解像度の違いがあるため、画面に表示できる情報量が違うのは当然原因でもある。そして、それ以外にFenix 3Jは画面の形状が円形であることも大きな違いである。同じ広さの部屋でも、四角形の部屋と、扇形の部屋では実質的に使える広さに大きな差が出る。それと同じである。

私はロードバイクではローラー台に乗っている時間が圧倒的に長い。インターバルトレーニングをしていることが多いのだが、そうすると4項目だとちょっと足りない。

  1. 速度
  2. ケイデンス
  3. ラップタイム
  4. 心拍数
  5. パワー

この5項目を表示したくなる。確かにボタンを押して画面を切り替えさえすれば何項目でも表示できる。しかし、ボタン操作は高強度トレーニングの最中にはあまりやりたくない。
また3本ローラーに乗っているときなどはちょっと面倒だ。トレーニングのためなら速度表示を妥協してもいいのだろうが、やっぱり速度を見たいというのは人情ってものだろう。

③重量

EDGE 520Jの方が若干軽い。
Fenix 3JのSapphireは約186gととても重いのだが、これはほとんどが金属ベルトの重量。
同梱物に樹脂ベルトが入っているので、これに替えれば非常に軽くなる。

④防水

EDGE 520Jは日常生活防水程度だが、自転車で使うにはこの程度で十分でありどちらを選んでも問題ない。

⑤電子コンパス

これを自転車で使うことはまずないと思われるが、あるに越したことはないだろう。まあ、でも正直どっちでもよい。

⑥加速度計

ハードウェアの仕様として大きく違う点なので、書いてみたのだが自転車においては不要なのでどっちでもいい。

⑦Wi-Fi接続

Fenix 3Jの特徴の1つがはWi-fi接続ができることである。これでアクティビティデータを自動的にアップロードできる。無線LANのある環境であればGarmin Connectに勝手につながってアップロードされるのだ。
とはいえ、EDGE 520JもBluetooth対応でスマホさえ使えればアップロードできるのでそれほど大きな使い勝手の差ではないともいえる。っていうか自分にとっては少なくともそうだ。

⑧Di2接続

シマノのDi2の状態がわかる機能である。今ギアがどこに入っているか?電池の残量がどれくらいかを見ることができる。
とはいえ、Di2を使っていない人にとっては何の関係もない機能だ。105を使っている自分にとっては全く何の関係もない。

⑨サイクリングダイナミクス

ペダリングでどの角度でパワーを出しているか?左右のペダリングのバランスがわかる機能である。

edge520Jサイクリングダイナミクス

EDGE 520J以上のガーミンのサイクルコンピューターにはこの機能がついている。素晴らしい機能ではあるのだが、ガーミンのパワーメーターであるVector 2Jを使わない限りこの恩恵にあずかることはできない。

パワーメーターは高価な器具だ。その中でもガーミンのVector 2Jはかなり高い部類で18万円ぐらいするのである。
Tiagraクラスのロードバイクが普通に買える値段である。ということでVector 2Jを買うつもりのない人にはこれまた関係ない機能である。

⑩トレーナー

スマートローラーを使っている場合に必要になるかもしれない機能である。
スマートローラーとは負荷をコンピューターで可変できるローラー台のことである。

スマートローラーについて知りたい方は、最安値スマートローラーELITE QUBO DIGITAL SMART B+は実際どうなの?という記事に詳しく書いたので参考にされたい。ELITE QUBO DIGITAL SMART B+という非常に安いスマートローラーについて詳しく書いたのだ。

EDGE 520Jのトレーナー機能は、スマートローラーによる負荷がいまどれだけかかっているのか?を見ることができる機能だ。

私はスマートローラーを使っているがこの機能を使うことは全くない。スマートローラーは普通ZWIFTやEliteのmyETrainingといったアプリを使ってトレーニングする場合に使われることがほとんどだろう。この場合、アプリからスマートローラーは制御されるためまったく負荷そのものを意識することはない。というわけでこの機能が必要になる状況はまずないはずだ。

というわけでなくても差し支えあるまい。

⑪セグメント機能

ガーミンのページから説明を引用するのである。

セグメントとは仮想のレースコースのことです。
自身やGarminConnect上のユーザー、グループのメンバーなどがそのコースを走行することで、 そのコースのタイムを競います。

指定したコースを走ると自動的に仮想のレースを開始できるので、時間が合わずなかなか仲間同士で集まれない時や、他人と競って自身の順位を知りたい時など、時間にとらわれずにいつでもすぐにリアルタイムでレースができます。

ガーミンのセグメント機能

これは使えば楽しい機能なのだろうが、私は自転車を一緒にやる友達もいない。
またその友達もガーミンを持っていないと仮想のレースを楽しむことはできないのである。これは結構敷居が高いだろう。

過去の自分と競争してトレーニングの成果を見るという使い方もあるにはある。
しかし、それならばEliteのmyETrainingやZWIFTであれば画面上の景色も変わるし圧倒的に楽しい。

というわけで私はこの機能を使ったことはないし、これからも使う予定もない。

値段の比較

Di2接続、サイクリングダイナミクス、セグメント機能のこのいずれかを使わないのであれば、EDGE 520Jを買うかわりにFenix 3Jを買うというのはありだ。
EDGE 520Jを積極的に買うべき理由があるとすれば値段だろう。

Fenix 3Jであれば50,000円以上だ。それにさらにスピードセンサー・ケイデンスセンサー・心拍センサー・マウントキットを購入する必要がある。

これがスピードセンサーとケイデンスセンサーのセット。並行輸入品は2,000円ほど安いが、トラブルが多いようなので要注意である。

こちらが心拍センサー。

マウントキットはこれだ。

合計すると最も安い構成でも70,000円ぐらいになる。

EDGE520Jであれば全部セットでも50,000円しない。
というわけで価格差はかなりある。

でも、日常生活を彩るアイテムとしてFenix3Jはとってもいいのである。普段からライフログとして歩行やランニング、睡眠時間などの記録を取ることができる。
そして、Garmin Connectといったサービスを使わずとも、この腕時計で自転車とそれ以外のログがすべて統合して見ることができるのだ。

これは本当に素晴らしい。本当に絶対に買い!である。

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