心拍センサーはアームバンドの時代なのか?チェストベルト式との精度比較

普通の胸につける心拍センサー(チェストベルト式)をつけるのは面倒である。
私も使っているのだがたとえばこういうやつ。

coospoチェストベルト式心拍センサー

これもまあ、悪くはないっちゃ悪くないのだが、これをつけたり外したりするためにはシャツを脱ぐ必要がある。
特に女性などではこの心拍センサーの着脱場所に困ることもあるかもしれない。

Zwiftといった室内での自転車スポーツで使うときでもわりと面倒。

また替えのベルトも1本は最低持っていないと、汗でぐしょぐしょになったベルトを翌日も使うのはかなり嫌かもしれない(私の場合は慣れてしまって、乾いてさえいれば平気だったりするが・・・)。

そんな心拍センサーだが、腕に巻くタイプが最近はメジャーになりつつある。こんなやつだ。

というわけで私も買ってみたわけである。
CooSpo 心拍計アームバンド ハートレート

一般的な胸に巻くタイプの心拍センサーは、心臓の電気的活動をキャッチして心拍数を計測する。正確さという意味では優れた方法とされている。まあ、心電図と同じ仕組みだしね。

胸に巻くタイプと違って、これは光学式センサーよって心拍数を測るものだ。アップルウォッチやGarmin、fitbitといったスマートウォッチが心拍数を測るのと同じ方法である。
心臓の鼓動に応じて血流量が変化するのを、体外から照射した光の変化量で計測する方式だ。
しかし、私はいまいちこの光学センサーを信用していなかった。

というのも、私はスポーツマン御用達ともいうべきGarminのスマートウォッチを愛用しているのだが、これが実にあてにならない。
体感で感じる心拍数、つまり運動の強度と一致しないのである。
これくらいきつくなってきたら、150ぐらいはあるんじゃね?と思ったときでも、130ぐらいしかなかったり(130だったらかなり楽なはずだ)する。

特にHIITといった高負荷のトレーニングを行った場合にタイムラグが発生する。ううむ、なんだかいまいちあてにならん。という感じ。

でもまあ、CooSpoのアームバンド心拍数モニターを買ってみたのである。これが精度が高かったらこれはとてもありがたい。

coospoの光学式心拍センサー

腕に巻くマジックテープ付きのバンドが2本ついている。これはとてもいい。これなら選択したときの換えがある。

太さは二の腕に巻く感じ。

一緒に写っているUSBケーブルは充電用のケーブル。充電式っていうのもポイント高い。この手のセンサー類の電池ってたいていCR2032というボタン電池で、替えるのが面倒だしポイッと捨てるわけにもいかないので面倒だ。

使ってみると、チェストベルト式に比べると追従が遅いのだが、スマートウォッチよりはかなり正確という感じではある。スマートウォッチは手首につけるので、手首の関節が動くことによって著しく不正確な値となってしまう。

これに対して、アームバンド式心拍センサーは、関節から遠いところに装着するため動きの影響を全く受けない分正確性が期待できるのである。

でも、実際ところどうなんだろう。自分でも疑問に思ったので比較してみたのである。

では、チェストベルト式とアームバンド式心拍センサーとの精度の比較である。

チェストベルト式とアームバンド式心拍センサーとの精度の比較

※病み上がりで1ヶ月以上、全然トレーニングしてなくて2セット目からのたれっぷりがひどいw
たれぱんだぐらいの勢いのたれっぷりだ。

わかりやすいように、タバタトレーニングをやったケースである。
20秒全力でエアロバイクを漕ぎ、10秒お休みを8セットやるというトレーニングである。灰色が心拍数、ピンクの線がパワーである。

チェストベルトでは1セット目の休憩の前にすでに心拍数が約150まで上がっているが、アームバンド式は3セット目でようやく150ぐらいまで上がってくるというようにタイムラグがある。
あと、チェストベルト式は運動強度と心拍数がきれいに連動していることがわかる。
これに対して、アームバンド式は運動強度と連動していないのである。

これを見れば確かにチェストベルト式のほうがはるかに精度が高く、追従性がよいことがわかる。
まあ、平均の心拍数そのものであれば、長時間のトレーニングになってしまえばさほどの違いはない。
これをどう考えるか?といったところだが、健康づくりのためにこれだけ有酸素運動しようといった使い方をする分にはアームバンド式で充分だと思う。
しかし、HIITといったごく短時間で高強度のトレーニングをするのであれば、アームバンド式のセンサーの数値はあてにならないことがよく分かる。

まあ、とはいっても心拍数ってあくまで運動強度の1つの目安にしか過ぎないので、HIITやタバタトレーニングなんかであれば、心拍計なんか見ないで気絶する寸前まで追い込めばいいだけである。だから、心拍センサーそのものが要らないっていえば要らないんだよね・・・。

チェストベルト式ならこれおすすめ。私が使っているやつだが、Garminのウォッチや、サイクルコンピューターにも普通につながる。またGarminの純正と精度も変わらないが、お値段3分の1、Garmin高すぎ。

といったわけで、やっぱりチェストベルトかなあという結論なのであった・・・

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