ド素人がかすみがうらエンデューロ2015に参加してみたらこうなった

かすみがうらエンデューロというイベントが2015年10月10日にあり、こちらに参加してきた。

実は昨年もこのイベントの会場には来ていた。その時はたまたま息子と霞ヶ浦一周のサイクリングに来ていて、イベントをやっているのが見えて、

「あれ、にぎやかだけど何やってるんだろうね?」

と不思議に思っていたやつである。
くしくもサイクリングしていた日にやっていたイベントである。

まさか、自分が選手として走る側になろうとはその時は思ってもみなかった。
ちなみに自分の場合は、毎日ローラー台やスピンバイクに乗ってトレーニングはしているのだがレースといった志向は全くない。のんびり景色を見たりしながら走るのが好きなのである。外で走らなくても3本ローラーに乗っていれば、幸せっていうちょっと変態じみた自転車乗りである。

チームの練習とか私はあまり行かないのだが、さすがにレースぐらいは出なければならないので、付き合いで参加することにした。

我がチームは8人が参加ということで、2チームに分けて参加である。
で、我がチームであるがかなりの貧脚ぞろいで、一部を除いてみんな年寄りだし、しかも体重もかなりあって、先月から乗り始めたっていう初心者もいて、日ごろ運動不足だったりとか、まあまあまあまあそれはそれは悲惨な状況である。

しかもである、こんな悲惨な体たらくだというのに2チームに分け片方がAチーム(選抜w)、Bチーム(その他残り)というチーム分けをし、私はそのBチームに属しているのである。何ということでしょう!って感じである。

我がチームは自転車は遅いのであるが、やたらと朝の出だしだけは早い。

何と、朝の4時半に到着。

こんな早くに来る馬鹿は我々の他にはいないだろうと思いつつ、到着するともうすでに来ている人もちらほら、上には上がいるものである。

早朝から来ている自転車バカ

で、BチームのトップバッターK氏であるが、

「いやあ、もう2週間ぐらい咳とまんないんですよね。おまけにひざは痛いし、しかも昨日の夜は1時まで飲んじゃったんですよね」

っていったいなんやねん!
体の具合が悪いのは仕方がないが、そんな状態で深夜まで飲むなよコラw

さて、私含むメンバーについて書いておく

第1走者 K氏(男性)50代前半 推定体重88kg(風邪?体調不良、ひざ不調、二日酔い、寝不足、自転車は電動デュラでオーダーフレーム)
第2走者 N氏(男性)50代前半 推定体重85kg(ひざ著しく不調、寝不足、新しい自転車をこの日に備えて買ったものの納品遅れ)
第3走者 私(男性)40代中盤 体重57kg(過労気味、自転車安物)
第4走者 T氏(女性)50代前半 推定体重・・・kg(自転車歴3ヶ月、ママチャリより普通に遅い、自転車安物)

といった陣容である。テントを設営し終わったら2時間何もすることもなく、ボーっとしておった。

さて、ようやく開会式。アントキの猪木が来ていた。まあ、彼は土浦市出身なのでこの手のイベントには必ず来るのだが、いやあ、見ていて切ないw

「げんきですかぁーーーー!」

って叫んでいるのに誰もリアクションしないw
芸人さんってよほどタフじゃないとつとまらないな。

さて、本題のエンデューロだが、私が参加したのはロードバイクで1周4.8kmのコースを5時間で何周できるかというルール。多く周回できたチーム順に勝敗がつく。
コースはちなみにこんな感じ。

かすみがうらンデューロコースの地図かすみがうらエンデューロ標高グラフ ちなみに他にも色々あり、ロードバイク以外で走るクラス、ママチャリで走るクラス、ミニベロといったクラスもある。ロードの場合は男子のみ、女子のみ、男女混合と3クラスに分かれている。

作戦(というほどのものではないな)は男性は3周、女性は2周したら交代。

さて、スタートして第1走者K氏が走り出した。
最初は団子状態でスピードが出せない状況。これだったらそんなに差はつかないのではないだろうか?
と思いきや、だいぶ差はついたっぽい。そして第2走者N氏にタグが渡った時、64チーム中ですでに56位。

ちなみに知らない人のためにタグの説明をほんのちょっとしてみる。
これはリレーのバトンと同じである。
駅の改札口や携帯電話でおなじみのICチップが埋め込まれており、ゴール地点の道路に設置した電線の上を通過すると、自動的にそのタイムが記録されるようになっているものである。この日のイベントでは足にマジックテープで巻きつける形状のものが採用されていた。
アンクルバンド式 計測タグ(エンデューロ用)スズカ8時間エンデューロのページからお借りしました。

N氏から私がタグを受け取った時、

「うーー、膝いてーーー」

とN氏はすでにグロッキーの体であった。順位は変わらず。

タグを受け取ったらとりあえずダッシュ。
スタート地点の直後に約300メートル、斜度約13%の坂が待ち構えている。

「うぉりゃーーーーぁ」

とWH-RS010なんていう鉄下駄ホイールを履いたド貧脚の私が気合を入れて登りまくる。
そしてとんでもないごぼう抜き。すげーーわ。俺ってスゲーんじゃない?って思ったのだが、そのあとの直線でみんなにまた抜かれました。
で、そのあと、登った分と同じだけの標高を降りる坂。

ここは道幅が広く、長いのでとても気持ちいい。爽快である。

しかし、その下りの直後に急な右カーブがあり、ここで減速していたら、すごい勢いで一群の集団に追い抜かれた。
これは周回差で前に行っている集団であった。ううむ。全然話にならんって感じだな。ちなみにこの時点で2周差であるw。

で、次の周回で坂を登った時には、もう足が余り残っておらず、すごいタラタラ登ったとさって感じである。やっぱり思った通り私は遅いのである。順位は2位だけ上がって54位orz。

で、帰ってきて、第4走者のT氏。

何とか、2周回って帰ってきたのだが、もう死人のような顔色である。

「あんな坂なんて登れないわよ!」

って怒ってる。20メートルぐらいの獲得標高なんですが・・・。
で、ものの見事に60位まで下がっており、もうすでに最下位のレベルである。

ってな感じで、ずっとそれくらいの順位をキープしつつ、最終的には59位である。トップと比べると11週遅れっていうとてつもない遅れ方。まあ、参加することに意義があるって感じである。
私個人でいえば3回目に走った時に死に物狂いで走ったのがベストタイムで、1周目9分10秒、2周目はいい感じだったのだが、2RUNや、芍薬甘草湯を飲んでいたにもかかわらず、足が攣ってしまい10分35秒ってタイム。

でもいろいろ学びがあった。
っていうか、まあ、分かったことがある。
我々のような超貧脚であれば、エンデューロはどうせ周回遅れになるので、自分より周回で差がついている足がある人に千切れるまでついていけばいいということである(これって人間としてどうなんでしょう?)。

ついていくと、ハンドサインで、

「牽いてくれよ」

って言われるのだが(レースが終わった後であとでそういう意味だと察した)無理なものは無理って割り切るっていう外道に徹してしまうのである。だって、自分の足では30km巡行すら無理ですから、逆にご迷惑になりますってことで。
でも、人間としてアレなので次からは牽くようにします(多分10秒ぐらい?)。

で、前の人についていくと、前の人が垂れちゃう時があって、そんなときは、

「ああ、すいません、ごめんなさい、申し訳ございません」

と心の中で謝りながら、次に自分を追い抜いていく速い人を見つけてこれにまたコバンザメのごとくついていくのである。

結果はそんな感じで、悲惨そのものなのだが初めて競技らしいものに出たということで、楽しくいい経験になり、もうちょっと頑張ろうという意欲もわいてきたのでとてもよかったのである。

さて、レース以外のイベントについても色々書いておこう。

食べるものはいっぱいある。かすみがうらまるごとグルメフェスというイベントが併設開催されている。

この中で食べたものでは「飯村牛のキーマカレー」「飯村牛の焼肉バーガー」「肉巻きおにぎり」「美明豚ケバブ」は美味しかった。究極のメロンパンは私はあんまりメロンパンが好きではないのであれなのだが、それでも美味しかった。

特筆すべきは行方バーガー。
これはなんと霞ヶ浦で獲れたナマズを使ったハンバーガーである。
正直まったく期待していなかったのだが、鶏肉のような食感で臭みなど全くなく、白身魚のような淡白な味わい。これは結構うまかった。
話のタネに一度は食べてみること推奨である。

この日は「ライダーのための野外音楽祭」というイベントが開催されており、「オニツカサリー」さん、「かしま未来りーな」という鹿嶋市のご当地アイドルユニット、「NEVA GIVE UP」という男性アイドルが出演しておった。

「オニツカサリー」さんのステージは全く見てなかった。

「かしま未来りーな」は歌もダンスもうまくはないものの頑張っていたという印象。地場アイドルってビジネス的に難しいと思うが、頑張ってもらいたいものである。ステージが終わった後で、誰もそのあたりに集まってもおらず、普通にその辺の人と世間話をしていたのが印象深い。この記事を書くにあたって公式Webサイトを見たのだが写真写りが悪い。もっといい写真を使えって思った。ちなみに実物はこの写真よりかなりかわいい。

「NEVA GIVE UP」はステージの前で10人ぐらい盛り上がって一緒に踊っていた若い女性ファン?と思しき一団がいたのが印象深かった。
これから売れるかもってアイドルのファンになってみるっていうのは、本人たちと距離が近いし、覚えてもらえるし、楽しいかもね。ダンスはキレッキレだったし、歌もうまかったし大したもんだと個人的には思った次第。

ロードバイクに関係のない人もたくさん来ていたし、自転車に乗らない人であってもとても楽しいイベントである。

また、ママチャリクラスといった競技もある。
これには高校生の部活の少年たちも来ていた。この高校生のサッカー部の男の子たちがママチャリなのに早いのなんのって。
で、着替えているのを見ると見事にみんな腹筋が6パックになっていて素晴らしかった。それでも、

「ロードは早いなあ。全然勝てないわ。」

と話していた。彼らはなんだかんだ言いつつ時速30km近く出ていたと思う。ロードバイクに乗ったらどんなに速いのだろう。と思ったのである。

さてさて、ここで締めるのも変ではあるが近くの方であれば見物しにいく、あるいは思い切って出場してみたりすることもお勧めである。

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