結論
ロードバイクやエアロバイクのトレーニングで汗をめちゃめちゃかいている人はCYCPLUS F1、これを買うべしなのだ。

その理由
その理由である。一言でいうと「風がはちゃめちゃに強い」のだ。
やったことのある人ならみんな知っていると思うが、室内で自転車に乗っていると、めちゃめちゃ汗をかく。タオル1枚だと汗を吸いきれなくなり、2枚、3枚と必要になるほどだ。
Garminというトレーニングのアプリを私は使っているのだが、推定の発汗量は500mlを超えてしまう。タオルで拭かなければ水たまりができてしまうぐらいだ(これは全く誇張ではない)。
エアコンをつけていても、発汗は止められないし暑い。なぜエアコンだけだと暑いのかは文末の蛇足に解説しているので、もし興味があったら見てもらえればと思う(まあ、どうでもいい話なんだけどね)。
そこであると嬉しいのが扇風機である。自転車の室内トレーニングをしている人がよく使っているのが業務用の扇風機。
こんな感じの扇風機を使っている人もいる。
家庭用の扇風機と何が違うのかというと、風量である。
しかし、トレーニングに求められるのは風量ではなく風速である。
大量発汗している際は汗が気化冷却されるので、風速が高くなるほど、体感温度は低くなる。言い換えれば風速が高いほど涼しく感じるのだ。
実はエアコンだけでは涼しくならないというのは数字上も裏付けられている。詳しい説明は気になる人は読んでもらえればと思う。
扇風機は室内で自転車トレーニングするなら必須といっていい。
そこで、なぜCYCPLUS F1を買ったのか?なのだが、聞いてください!っていう感じだ。
とにかくCYCPLUS F1は風が強い。言い換えれば風速が高いのだ。顔を風速を最大にしたCYCPLUS F1の前に顔を寄せると、息苦しさを感じるぐらいの風速なのである。
オートバイで時速50kmで走ると、ちょっと息苦しさを感じるがそういう感じ(わかりにくくてすいませんが、イメージが伝わると幸い)。
では、他の扇風機と比べるとどうなのか?高級扇風機の代名詞ともいえるダイソンとも比べてみたい。
| 機種 | 用途 | 消費電力 | 最大風速(時速) | 風量 |
| CYCPLUS F1 | トレーニング特化 | 68W | 50km/h | 670㎥/h |
| 広電 業務用扇風機 AZF451TPA | 業務用 | 107W | 16.4km/h | 10,560㎥/h |
| Dyson | 家庭用 | 40W前後 | 16km/h | 1,044㎥/h |
業務用扇風機は風量はけた違いに大きい。工場みたいなところの空気の循環に使うわけなのでそりゃあそうだろうって感じ。価格も一桁安い。しかし、最大風速は大したことはない。
ダイソンについては最大風速について記述された公式資料がないので、
こちらの考察を用いて風速は推定した。風の強さは普通の扇風機並みというレビューもあるので、こんなものなのではないかと思われる。だいたい一般的な家庭用扇風機も、業務用も、ダイソンも時速15km/h前後で、ダイソンもその範疇に収まる。
風量はCYCPLUS F1は比較対象の中では最も少ない。要は風の強さに全ぶりした機材ということなのだ。部屋の中の空気をまんべんなくかく混ぜるという用途には不向きで、一人の人に直接風を当てるということだけに特化しているわけだ。
あと、消費電力は少な目。最近の中価格帯~高価格帯の扇風機は、省電力で静音性に優れるDCモーターを使っているが、CYCPLUS F1でもやはりDCモーターが使われている。
トレーニング特化のすげー機能
心拍数、パワー、速度、いずれかに連動して風力を調整することができる。
つまり、きつくなればなるほど自動的に風力を強めることができる。
最初から風力最大にしてると、体があったまってくるまでは寒いのでこの機能は実に素晴らしいのである。
まあ、リモコンもついているのでこれを使って調整してもいいんですけどね・・・。

心拍数やパワー、速度との連動はANT+またはBluetoothのセンサーがあれば可能になる。
例えばこんな心拍センサーをつけると、心拍数に応じて自動的に風量を変えることができる。これならエアロバイクの使用などにも最適である。心拍数は体感的な運動の強度と連動するのでこれは素晴らしい。
実際使ってみると
私が購入した時点では、説明書が中国語しかなかったので(今はどうなんだろう?)難しいんじゃないか?と思ったのだが、CYCPLUSのアプリを入れてしまえば簡単。アプリは日本語対応されているので、これを使って心拍センサーなどを接続してやればOK

今までエアコンにプラスして家庭用扇風機を使っていたのだが、それに比べるとけた違いに涼しい。やっぱり風量はだてだじゃない。めっちゃ涼しい。というか、寒いぞこれっていう感じ。
普段は割とコンパクトなので、仕事部屋においてあり、時折扇風機として使っている。エアコンを26度設定で、風量を最低にしてもめちゃ涼しい。
でも扇風機として使うには少し音がうるさい。静粛性の高いとされるDCモーターを使い、かつファンもプロペラではなく静音性の優れるシロッコファンだが、それでもうるさい。
家庭用扇風機は私の計測している範囲ではだいたい騒音は70デシベル程度だが、CYCPLUS F1は80デシベルを超える。風量最大だと90デシベル程度になるので、これはかなりうるさいといっていい。
私の場合は仕事中は音楽をかけたり、雨の音を流しているのであまり問題にはならないが、扇風機として使いたいと考えているのならそこは考えたほうがいい。そもそも同じぐらいの金額でダイソンが買えるし。
というわけで、室内自転車や、ルームランナーを使っている人は、
「買え!」
という結論である。
ちなみに足つきのバージョンと、足のない床に置くバージョンがあるが、私は脚つきのバージョンを買った。しかし、脚はいらなかったなあと思い、足をつけないで使っている。1万円位高くついたので、だいぶもったいなかった・・・
脚を短く縮めることができないこと、下の丸い部分がかなり大きく場所を取ることが理由だ。風向きの上下は脚なしのバージョンでも角度調整で可能なので、脚はいらなかったなあって後悔したのだった。
ということで終わります。
蛇足
「エアコンつけてるのになんで涼しくならないんだよ」って思ったことがある人、絶対いると思う。私も思った。なので計算してみた。
汗が涼しさを生むのは「気化するとき」である。水が蒸発するときに熱を奪っていく、あれだ。じゃあその気化のしやすさは何で決まるかというと、実は「気温」よりも「風速」の影響がめちゃめちゃデカい。
計算の根拠
ちゃんと数式で確認したい人向けに、使った式を置いておく。
まず、風が皮膚の表面にどれだけ熱を伝えるか(対流熱伝達係数)は、風速からこんな感じで求まる。
hc = 8.3 × V^0.6
hc:対流熱伝達係数(W/m²K)
V:風速(m/s)
これは「風速が上がるほど熱の伝わりやすさも上がるが、伸びしろは徐々に鈍る」というカーブになっている(V^0.6なので、風速を2倍にしても効果は2倍にはならない)。
次に、この対流の係数から「気化」の係数を出す。汗が蒸発するときの熱の逃げやすさは、対流の熱の逃げやすさとほぼ比例することが分かっていて(ルイスの関係式)、
he = 16.5 × hc
he:蒸発熱伝達係数(W/m²・kPa)
16.5:ルイスの関係式の定数(K/kPa)
最後に、皮膚温と部屋の空気の「水蒸気圧の差」をこの係数にかけると、汗がどれだけ気化して熱を奪えるか(理論上の最大値)が出る。
Emax = he × (Psk − Pa) × w
Emax:気化で奪える熱量の理論上限(W/m²)
Psk:皮膚温(35℃くらいと仮定)での飽和水蒸気圧
Pa:部屋の空気の水蒸気圧(気温と湿度から計算)
w:皮膚の濡れ具合(大量発汗中はw=1、つまり全身汗だくと仮定)
飽和水蒸気圧(Psk・Paの元になる数値)は、気温Tから以下の近似式(テテンスの式)で出せる。
Psat(T) = 0.6108 × exp(17.27T / (T+237.3))
これを使って「室温だけ30℃→20℃に下げた場合」と「室温は26℃のまま風速だけ強くした場合」でEmaxを計算すると、前者は1.4倍、後者は5〜13倍という結果になった。式を見れば分かる通り、風速はhc・he両方に効いてくる(つまりEmaxに対して二重に効く)のに対し、気温は水蒸気圧の差(Psk-Pa)という一箇所にしか効かない。これが、エアコンより扇風機のほうが効く理由である。

参考:




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