今まで3万円台のベルトドライブのスピンバイクはハイガー産業の2機種(詳細記事はこちら)しかなかったのだが、新しくeSPORTS社より2機種が発売された。

基本設計がハイガー産業より新しいため、かなり期待できそうである。

購入に至った経緯

なんでわざわざ2台目のスピンバイクを買ったのか?

私は平日は単身赴任をしており、単身赴任先にしかスピンバイクがない。私はこのハイガー産業のスピンバイクを愛用していて毎日乗っているという話を妻にしたところ、

「私も欲しい!」

ということになったのだ。妻はプールに通っている。以前はウォーキングをしていたのだが、膝をいためたのでプールで運動しているわけだ。自宅でスピンバイクで有酸素運動ができたら通わないで済むようになるので、是非欲しいとのこと。

普通に考えれば、ハイガー産業のスピンバイクを買えばよさそうなものである。しかし、同じものを買っても面白くないので新発売のリーディングエッジのSPN-ST13を買ったのである。

ベルト駆動方式であることが重要

ハイガー産業、eSPORTSの他にも3万円前後のスピンバイクは数機種あるがこの2社だけが選択肢だと思っている。
その理由は冒頭に書いたように駆動力を伝えるのがベルトであることだ。他社の3万円台のスピンバイクは自転車と同じく駆動力を伝えるのがチェーンを使っている。

チェーンは金属であるので一見丈夫そうに思えるが、伸びて間隔がずれたり、スプロケットと呼ばれる歯車とこすれあって摩耗したりする。
チェーンの寿命は意外に短く3,000kmぐらい、スプロケットも5,000kmぐらいで寿命になるともいわれているのだ。

3,000kmというと日本列島の端から端までぐらいなので、そんなに乗るわけないと思われるかもしれないが、夏休みを使って自転車日本一周する人がいるぐらいなので、そんなペースで乗ったらあっという間におしまいになるわけなのである。私の場合は家でローラー台といったものを使って乗る場合でも50km以上乗るので、そのペースで乗ったらたった60日ほどで寿命になる計算だ。

ベルトはチェーンに比べると長寿命で油を差すといったいったメンテナンスも不要である。

といったわけでベルトであることが決定的に重要なのだ。そんなわけでリーディングエッジのSPN-ST13を買ったのだ。
リーディングエッジではもう1機種、SPN-ES08というスピンバイクが27,800円で発売されている。これでもいいのだが、5,000円しか違わないのでどうせならいい方を買った方が無難か?と考えSPN-ST13にした。

組み立ててみた

やっぱり箱が大きい。30kgの重量は伊達ではない。

スピンバイクの箱

佐川急便で届いたのだが、こんなものを平気で持ってくるのがさすが佐川男子である。

さて、開封の儀。

スピンバイク開封の儀

段ボールを切り開いて側面から取り出すしかない。

組み立てそのものは約20分ほどで終わった。
女性だと前の足を差し込む工程だけ少しだけ力がいるため、ちょっとだけ苦労するかもしれないが難しくはないはずだ。
簡易工具が付属しており工具は不要である。でもホームセンターなどで3,000円ぐらいで売っている安物工具セットに含まれるレンチ(スパナ)があれば楽である。持っている人は手元に用意してから作業することをお勧めしたい。

むしろ、組み立てより段ボールと発泡スチロールの始末の方がはるかに大変。
部屋中に発泡スチロールの細かい破片が無数に散らばるので、掃除機を用意した方がよさそうである。

さて、組みあがり。

スピンバイク組み立て完成後

なかなかスタイリッシュでキリッとしたスタイリングである。

試乗してみる

さて、試乗である。

「おおおおお、めちゃめちゃ静かだ!ほぼ無音だ!」

音の静かなことにはとても驚いた。ハイガー産業のスピンバイクも静かだが、それをはるかに上回る静かさである。ハイガー産業の製品より加工精度が良いのか、負荷をかけるパットの部分が露出していないからなのかわからないがとにかく静かだ。

ハイガー産業のスピンバイクの音のレベルは、
「木造のアパートで隣の家に音が聞こえない」
というレベル。これでも静粛性としては充分なレベルである。

今回のスピンバイクは、
「同じ部屋にいるのに気がつかない」
というレベル。実際に私が乗ってペダルを回していたことに家族が気が付かなかった。それくらい静かなのである。

あと、特筆すべきはサイクルコンピューター(自転車の速度などを表示するメーター)が実用になるレベルになっていることだ。

スピンバイクは負荷が自在に調整できるので、スピード表示にほとんど意味はない。
時速30kmと表示されていたとして、それが何を意味するのか?そのことそのものには意味はないのだ。ずっと同じ負荷をかけてペダルをこいでいるときに、相対的に早くなった、遅くなったを表す以上の意味はないのだ。

メーターの数字そのものに意味があるのは、ケイデンス(ペダルの回転数)、心拍数、走行時間、この3つの数値は客観的な意味がある。
この3つをきちんと測れることが素晴らしいのである。

リーディングエッジスピンバイクのサイクルコンピューター

しかも、大きな画面上にすべての数値が表示されているのがとても便利だ。この種の固定自転車のサイクルコンピューターは、おもちゃレベルであることが多いのだが充分に実用レベルに達している。

一番上から表示は、スピード、ケイデンス、消費カロリー、走行距離、走行時間、心拍数となっている。これがすべて表示されているのはポイントが高い。
スポーツ自転車用の専用のサイクルコンピューターでも、これらの項目のうち3つ程度しか同時に表示できないことが普通である。全部が一緒に見えるというのは非常にポイントが高いのだ。

惜しむらくは心拍数の追従が遅いことである。
タバタトレーニングといった、ごく超短時間に高強度のトレーニングを行うような場合は、心拍計が追従しない。
不正確というわけではないのだが追従が遅いのである。

とはいえ、一般的なトレーニングを行う上では全く問題はない。
心拍数が測れるサイクルコンピューターを単体で買ったら1万円ぐらいする。それを思えば3万円ぐらいの金額であるにもかかわらず、この機能のサイクルコンピューターを搭載していることは評価すべきポイントである。

一番上部のアナログメーターっぽい表示のスピードメーターのギミックはそれ自体に意味があるわけではないのだが、視覚的にわかりやすくトレーニングのモチベーションアップに役立つ。

さて、妻も乗ってみた。
私の妻は身長150cm弱ぐらいしかないのだが、ちゃんと乗れたのである。
(推奨身長155cm以上ということなので、推奨はしないのであるが我が家の場合は乗れた)
身長の小さめの女子にはお勧めかもしれない。

「どれくらい漕げばいいの?」
「脂肪燃焼のためなら、心拍数が220引く年齢×0.6ぐらいでこぎ続ければいいのじゃ」
「というと?」
「まあ、110ぐらいでできるだけ長い時間こげばいいんだわ」
「わかった」
「・・・、110なんてそんなに上がんないよ」

5分ほどで疲れてスピンバイクから降りていた。慣れが必要っぽい。
本来この程度の心拍数であれば普通に雑談しながらこなせる運動強度のはずだ。
しかし乗り慣れないと心肺能力より先に足が疲れてしまうということらしい。
まあ、このスピンバイクが真価を発揮するのはこれからだな・・・。

妻の感想としては、

「この回るところがカバーがされているので巻き込まれたりしなくて安全でいいよね」

とのことであった。
細かい部分の配慮も結構よくできている。床の段差に合わせて高さを調整する機構とか、無段階でハンドル高、椅子の前後位置の調整ができるのも大変良い。また、床を移動させるためのキャスターがついているのもちょっと便利。

床に傷がつかないためのフェルトマットが付属しているが、これはいらないかな・・・。

マットが付いてくる

スピンバイクで30分以上運動すると、水たまりができるほど汗がしたたるので、フェルトマットだとしみ込んでしまう。
ヨガマットのようなビニール素材で雑巾でさっと拭き取れるようにした方がいい。これはあくまでおまけだと割り切って、ヨガマットか何かを買うことをお勧めしたい。

とはいえ、これは大した問題ではない。
ホームユースとして使うものとしてはとてもよくできた機材であり、お勧めできることは間違いない。

これを買って1週間ほどになるが、妻だけではなく息子も娘も面白がって乗っているらしい。

そこの奥さん、エアロバイクを買うならば絶対こっちを買った方がいいですよ。