人生を変えた一冊から始まったスポーツバイクの物語

普通は人生を変えた一冊っていうと、小説とかノンフィクション特に偉人伝とかそんなものが挙げられると思う。
しかし、私の場合これだった。

アラフォーからのロードバイク
初心者以上マニア未満の<マル秘>自転車講座 (SB新書)

この本が、図書館の新刊の棚に並んでいて、手に取ってしまったことが始まりである。

普段だったら絶対こんな本を目にしても、手に取りはしなかったのだろうが、

「アラフォー」

というキャッチにひかれてしまったのである。
元々運動が非常に嫌いで、体育の球技とか死にそうに嫌いだったし、運動会とか爆発しろよって思っていたぐらい(まあ、当時そんな表現はなかったけどな)。
2ちゃんのまとめとか読んでいると、体育嫌いだったって人がたくさんいて共感するのなんのって。

「体育嫌い まとめ」

って検索すると出るわ出るわ・・・。

ジムに通ったり、自宅で筋トレしたりしたことはあったが1年以上続いたことがなかった。
今まではいくら食べても太らなかったのだが、40歳を超えてからというもの下腹部のあたりが変な形に出っ張ってくるようになったのだ。
いわゆる中年太りってやつである。

節制すると何とか減らせるのだが、1ヶ月かけて体重を減らしても、暴飲暴食したりとか気を抜くと数日で元に戻るのである。
やっぱり歳をとると基礎代謝が減るのだなあ。

そして、近くが見にくいことに気が付きメガネ屋に行ったら、

「老眼ですね」

と言われ、1週間悩んだ挙句遠近両用のメガネにすることにした。

それにしても老眼って不便である。
自分は元々かなりの近眼なので遠くを見るためにメガネが要るのだが、そうすると近くが見えない。
メガネをはずすと、とても近くしか見えない。

老眼というのは遠視と違って、遠くが見えるのではなく、焦点を合わせられる範囲が狭くなるのである。

これが老いというものなのだなぁ。

遠近両用メガネというものは、今までの近視用のメガネでは遠くは100%よく見え満足できた状態を70%ぐらいで妥協して、その分近くが見えるようにするメガネである。

老いというものは妥協することがという現実を受け入れたのである。
そんな矢先にこの本を見つけたのであった。

「アラフォーからでも始められるスポーツ・・・。自転車だったら乗れそうだな。」

と思ったのだ。
これを手に取って、

「めちゃめちゃロードバイクって楽しそう」

って思ったのだ。
レースに出ることは興味はわかなかったが、人力で100kmとか軽く乗れてしまうということに衝撃を受けたのだ。

「100kmといわず、200km、300kmだって走れるようになります。」

と書いてある。
以前だったら、こういう表現を見たら、

「それは自転車トレーニングオタクだからだろう」

って思っただろうが、この時は不思議とすんなり受け入れられたのである。
この本を書いている人は自転車屋の店員で、色々専門用語が出てきて読むのに面倒な本だった(シマノとカンパニョーロのコンポーネントのグレードの違いとか)。
ロードバイクはとにかく高価なのだが、高価である意味がありハイテク機器であることが何となくわかった。

自分は最近物欲というものが完全に枯渇していて、欲しいものがなかったのだが、ロードバイクがむちゃくちゃに欲しくなった。

で、少なくとも10万以上。

高いなあ。
買えないなあ。
絶対無理。
そう思ったのである。

コメント

ブログ村自転車用品ブログ